

もくもくと何十もの塗りをこなします。
今日の塗りは、この栃スプーンたちを始めとしたスプーン。

昨年末に紹介したスプーン木地たちです。
スプーンやお箸はどうやって塗っているのでしょうか。
もちろん、塗ったところは触れません…。2回以上に分けて塗るのですが、さまざまなやり方があります。工房ではいちばん回数少なくきれいに塗れる方法として、お尻に「つく棒」という道具を付けて、全体を一気に塗ってしまいます。


茨城産のうるしです。



スプーンは形が複雑ですから、塗り方にちょっとコツがあります。(慣れている松本は気にせずさっさと塗っていきますが…)
漆は、一定以上分厚く塗るとその部分が縮んだりしますから、注意します。


ほっこりして、可愛らしい感じです。


この程度の塗りなら立てたままでも大丈夫ですが、自動的に回転する室で乾かすと、よりキレイな塗膜になります。塗ったのは生うるしなので、こうしてみると塗膜が透けていますね〜。
漆は乾くと色が濃くなり、この生うるしは飴色っぽい色になるんですよ。(乾いたら、お見せします)
こうした中塗りを重ねて、ほどよい厚みを作っていきます。

