2013年07月22日

■2007年産の浄法寺漆を精製しました。

毎日毎日鉄板の上でいるみたいですね〜。
朝8時くらいから、もうセミがわんわん鳴いていて、いっそう暑さをそそります。

さて、そんなお天気晴れの今日は、漆の精製にもってこい!
…ということで、太陽熱を利用した「天日精製」を行いましたので、ちょっとお見せいたしますね。ムード


舟と櫂1←この大きめのタライと、自作のカイを使います。



今回、精製する漆は、2007年産の浄法寺漆です。
大森俊三さんの末辺漆。よい漆なのですが…個性的な我が工房の漆たちの中では、いまいちキャラが弱いので、ちょっとテコ入れ?して特長を出そうということになりました。
(なんという理由…タレント事務所みたいですねあせあせ(飛び散る汗)

このままでは、個性派ぞろいの工房の国産漆の中で、埋もれてしまいそうです。
そこで精製で、ちょっと表情にエッジを立てるのが目的です。





バッド(下向き矢印)このおとなしい子ちゃんの漆は、2キロちょっとくらいあります。
国産漆の天日精製1
ちょっと風がありましたので、漆液がなびいています。
(量が少ないから、このタライでいけるだろうと思っていたのですが、これが後ほど困ったことに…)


タライに入ったばかりの漆。
国産漆の天日精製2
空気に触れた箇所は色が濃くなります。


漆樹液は、ウルシオールと水分その他の成分のエマルジョンです。
「漆の精製」は、その漆樹液を加熱撹拌することで、水分を飛ばし成分を均一化させることが一般的な目的です。
通常は、品質のよくない生うるしを精製して保存できる状態にすること、精製漆にして油や他の素材が混入しやすくするために行います。
人工熱で加熱し、専用の機械で撹拌することが大半の精製漆ですが、ここはノスタルジックにお日様の熱と人の手で行います。(だから、うちの工房では夏によく行われるんですね〜)


バッド(下向き矢印)天日精製は、こんなセッティングでやってみました。
国産漆の天日精製4
(ひそかにイベント好きのミルミルが控えています)

一般的ではありませんが好みのポイントとして、
(1)上にタープを張って、漆液の表面に当たる太陽光の量を調整
(2)扇風機で漆液の表面に送風
(3)パン発酵用のパンメーターを設置、温度を測る
…などがあるでしょうか。


バッド(下向き矢印)ということで、漆液を手製のカイでゆっくりと持ち上げて落としていきます。
国産漆の天日精製3(ひたすらこのくり返しです)
国産漆の天日精製5
…カラメルみたいな色ですね。いい漆はなんだか美味しそうな雰囲気を持っています。

国産漆の天日精製6
温度を常にチェックします。最終近くはドライイーストのメモリあたりに上げていきます。

国産漆の天日精製7
だんだんといい感じになってきました。もうちょっとで出来上がるかな?

…と、思っていたんですが…。


なかなか仕上りません。ふらふら

ま、まだあがらないのはなぜ〜〜?
国産漆の天日精製8
10時から開始して、すでに12時前…。
たった2キロの漆なので、もうお昼に余裕に間に合う予定だったのですが、意外とてこずっています。


バッド(下向き矢印)もうちょっとなんですけど…。
国産漆の天日精製9

どこまでを「仕上がり」をするかは、ガラス板に漆を薄く乗せて(いわゆるツケを取る)見てから決めます。


バッド(下向き矢印)精製している漆をチェックする松本。もう少しのはずなのに、まだまだ。
国産漆の天日精製10

12時半過ぎてから、やっとゴーサインが出て、精製完了となりました。ぴかぴか(新しい)



国産漆の天日精製11精製の終った漆ちゃん、キラキラです。


バッド(下向き矢印)このあと、濾し上げされたました。
国産漆の天日精製12
それにしても、けっこう時間がかかったのは意外でした。
ちょっと、このタライでは小さいうえに、深かったのかもしれません。あせあせ(飛び散る汗)
松本いわく、精製して表情を変えて見てみたい漆はわんさか控えているので、大きな精製用のフネをこしらえるかもしれないとのことでした。
…確かに、今回は2キロ強でしたが、五貫樽の漆(約19キロ)を精製しようと思ったら、かなり果てしないですものね〜。

さてさてそれにしても、大森俊三さんの末辺漆はとびきり変わった個性派ぞろいなので、おとなしめの漆は珍しいです。
どんなふうに表情が変わったのか楽しみです。ハートたち(複数ハート)


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posted by 宮崎佐和子 at 23:36| Comment(2) | TrackBack(0) |   漆の精製
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