

初めてごらんの方もいらっしゃるかと思いますが、ウルシの実なんですね。

この実を娘がちぎりたがっていて、困っています。(かぶれちゃう〜

通常は、子供の手の届かないような、ちょっと高い枝に花が咲き実がつくんですが…。



高さはわずか135cmの小さな木なんです。なので、娘にも簡単に手が届いてしまうんですね〜。
熟して地味な色になったら、子供の注意を惹かない存在になると思うんですが、なるべく近寄らさないようにしなくては。

この木、今年はじめて花が咲いたので「雄木か雌木か?」やっと分かるな〜と思っていたら、女の子でした。
実は、このちびのウルシの木ですが、北海道から来たんです。
松本が平成17年度に文化庁新進芸術家国内研修制度の研修者になったとき、網走の公園から苗木を分けていただき送ってもらったことがありました。
その苗は、工房に庭に埋めて仮置きし、その後は香川県森林センターに作られた漆畑へ植栽されたんですが、どうやら根っこの一部が工房の庭に残っていたらしいです。
翌年、ムクムクとひこばえが出てきていて、ビックリしました。
しかし、草刈りの時に刈ってしまったり、草に埋もれて日が当たらなかったりの不遇で(北側の土地だし;;)なかなか成長しませんでした。
がんばって大きくなりだしたのは、去年からなんです。
そんなけなげなウルシの木ちゃんですが、さらに「けなげ話」があります。



飢えたミノムシの兄弟を冬の間、養ったというエピソードの持ち主なんですね。
※ミノムシ物語
木が幼い時に、かじられた樹皮は予想通り回復せず、大きな傷跡となりました。


この木のそばに、昨年の晩秋、お腹の大きなママカマキリがいたので※ そのママの子供たちかな?と思っています。
小さな木にもいろんなドラマがあるので、ちょっと感慨深いです。


木工場の入り口に鎮座していた、妙な物体でした☆