2014年09月15日

■トチ、ウルシ、ヒノキ、ケヤキ、ウメ… いろんな材の器たちです。

昨日は、実家で娘を預かってもらったのですが…。
道中、県外ナンバーの車の多さで「あ!今は連休中なんだ!!」と気づきました。(←いつもこのパターン)
私たちは行けませんでしたが、漆関係者さんのイベントも各地で行われたようですよ〜。
私の実家へ向かう途中、超有名な某うどん屋さんの横を通るのですが、案の定大混雑の「難所」と化しており、通り抜けに少し時間がかかってしまいました。あせあせ(飛び散る汗)
某うどん屋さん… 今ほどのブームになる以前(20年くらい前?)に一度だけ行ったことがあるんですが…。納屋同然の「これお店?」という建屋におそるおそる入り、注文して食べて、見よう見まねで自分でどんぶりを洗って片付けました。
その間、ずっとお店のおやじさんが家族らしき男性(兄弟?親子?)と「ほんだけんそういうたやろうが!」「なに!!!」と盛大なケンカをずーっとしておりまして、もう気になって気になって、どんな味だったかもサッパリ記憶にありません〜。ふらふら(それと関係あるかどうか?ですが、後日弟さんが別店を出されたそうです。そこも人気店です)
そこのお店、今はとてもきれいなお店になっているようです。その近所にまったく関係ないうどん屋さんも最近開業していたのですが、某人気うどん屋さんに入れなかったお客様がどんどん入って、けっこう繁盛しているようです。
…香川県のうどん屋さんは、当たり外れが少ないので、たいていのお店でもそこそこ美味しく食べる事ができると思います。わーい(嬉しい顔)


さてさて、前置きが長くなりましたが…。
今日はこれをご紹介しようと思います。ムード


バッド(下向き矢印)すり漆中… 旋盤で挽いた木地たちです。
木地1
ほとんど木地固め(白木地に最初に漆を吸わせる作業のこと)をした木地なんですが、すでに数回すり漆をした器も混じっています。

木地2
この網には、トチ、ウルシ、ヒノキ、ケヤキ…とさまざまな材の木地が混在していて、それぞれ木目や色味、風合いが違うので並べた姿が美しく、眺めるのはけっこう楽しいです。ぴかぴか(新しい)


バッド(下向き矢印)こちらの網にもいろいろ器が乗っていますよ〜。
木地3
クス、サクラ、ケヤキ、ウメなど。
木地4
いちばん手前の器は、ウメです。工房のある善通寺市内で伐採した材を使いました。黒ハート
ウメの材は、白木の時は桃の実を思わせるようなフルーティーな香りがして、なんだか特別な木のような気がしました。きめの細かい材で、木目も独特で楽しいですね。

生きている時はさまざまな姿をし、葉を茂らせ、いろんな花や実をつけていた木…。
伐られてこうして器になった今も、個性をあふれさせ、自然の豊かさや多様さを感じさせてくれて、楽しいです。ハートたち(複数ハート)



夕暮れさて、今日のおまけ写真は…
夕日です。
どんどん日が短くなってきましたね。
午後6時半にもなると、だいぶ周囲が暗くなってきます。
ほんの少し前までは、7時まで明るくてお外で遊ぶ事が出来たのに…。
連休も終わってしまい、もうすっかり秋。ちょっと寂しいような気がします。

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posted by 宮崎佐和子 at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2014年09月13日

■出来立て!ケヤキのビールカップの木地です。

最近、日記の更新がゆっくりで申し訳ありません。あせあせ(飛び散る汗)
体調不良が続いています…通院しているので、さすがにそろそろ良くなるとは思うんですが。ふらふら
季節の変わり目、皆さんも体調管理には十分気を配ってくださいね〜。
さて、そんな今日はこれをご紹介したいなと思います。


バッド(下向き矢印)ずら〜り。ケヤキで挽いたカップたちです。
ビールカップ
ビールカップ2
同じサイズの荒木地から挽き出したものなのですが、どれも微妙に形が異なっています。
パッと見るとそんなに変わらないのですが、ひとつずつ違いを見るのも楽しいです。ムード
口ふちの薄いカップですので、口当たりがよく美味しく飲み物がいただけますよ。ビールカップに良さそうです。


バッド(下向き矢印)高台の裏はこんな感じ。
ビールカップの裏
木工旋盤を導入し、旋盤用の刃物もだんだんそろってきて、今は好みのフォルムの器物を形作れるようになりました。(刃物の種類が少なかった当初は、制約が多くて自由に挽けなかったようです)
いろいろ環境が整ってくるって、有り難い事ですね〜。
楽しみにして下さるお客様のために、頑張ろうと思いますexclamation




2014G_9561.jpgさて、今日のおまけ写真は…
娘の子守りに来てくれた、母の車の下でマッタリするうり坊です。
ずうずうしい猫さんなので、開いた窓から車に入って思いきりくつろいでいることも…。(コリャア〜手(グー)
帰路につく母が、猫入りのままで発車してしまいそうになることもありました。あせあせ(飛び散る汗)


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posted by 宮崎佐和子 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) |   木工旋盤

2014年09月11日

■木工旋盤で、杯などを挽いています。

今日の松本の仕事は、木工旋盤での木地挽きのようです。
最近は昼間は木地作り、夜は塗り…というような、とても忙しいスケジュールになっています。
工房の庭一帯に、すがすがしい芳香が漂っていたので「あ、クスの木を挽いているんだexclamation」とちょっとテンションが上がりました。


バッド(下向き矢印)真剣そのもので、挽いています〜。(声をかけても気づかない時もありますたらーっ(汗)
松本 木工旋盤

木工旋盤
とても小さい器を挽いています。あとで聞いたら、ぐいのみだとのことでした。


カンナクズ 楠
木工場は、もうクスのさわやかな香りでいっぱいです。心が洗われるような香り…。
クスは樟脳の材料としても有名です。樟脳って、古いタンスの独特の匂いで苦手な方もきっと多いと思いますが…。こうしたクス材そのもののは、ポプリで使いたくなるようなナチュラルで柔らかな香りです。
こうした細かい木クズがたくさん出るんですが、なんだか持って帰りたくなります。ハートたち(複数ハート)

しかし、仕事をしている側としては、この匂いが濃厚でずっと嗅いでいると頭がクラクラしてくるそうです…。あせあせ(飛び散る汗)(やっぱり〜)


バッド(下向き矢印)今日挽いた木地たちです。
木工旋盤で挽いた木地
上記のクスのぐいのみが挽きあがる前に撮った写真です。
ケヤキ、ヒノキなどの材を使った、一口杯や高台の高いぐいのみなどです。ぴかぴか(新しい)
酒器って、お椀などとはまた違う趣きを考えながら作ることができるので、異なる喜びがあります。
このままでも十分美しいのですが、漆の仕事をほどこして、いきいきとした姿にしていきたいと思います。わーい(嬉しい顔)



ミル&うり坊さて、今日のおまけ写真は…

何か大物らしい獲物にロックオンしているミルちゃんと、よけいな野次馬のうり坊です。
そこにカメラを持った私も現れ… ミルちゃんの久々のハンティングはパッとしない結果となりました。
…しかし、私は見たんです。
裏口からゆうゆうと去って行く、大きな真っ黒いネズミさんのお尻を…。がく〜(落胆した顔)


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posted by 宮崎佐和子 at 19:20| Comment(0) | TrackBack(0) |   木工旋盤

2014年09月09日

■ベル型の冷酒杯に絵付けをしています。

昨日の中秋の名月満月は、とても見事でした…。皆さんはごらんになりましたか?
香川県はよく晴れた月夜で、輪郭のハッキリした丸いお月様が空にぽっかりと浮かんで神秘的な世界でしたよ〜。
もうじき2歳になる娘も「んー!」と指を指して大喜び。(お月様好き)
一緒に少〜し夜のお散歩をしたんですが、お月様の方向にひたすらまっすぐ走って行く娘は、もうノンストップでした。
そこになぜかうり坊も加わり、月明かりの中での母娘&銀トラ猫の一行は、なかなか妙な感じだったと思います。たらーっ(汗)
…ところで、うり坊、お散歩の時は必ず付いてくるんですよね… いつの間にか足元にピタッとくっ付いていて、ビックリします。
たまに、ミルミルもそれに参加して、人間二人に色違いの猫二匹という、よくわからない行列になっていたりします。
猫ってお散歩好きなのかな〜〜??? 不思議です。


さて、そんな今日はこれをご紹介したいなと思います。


バッド(下向き矢印)ヒノキの冷酒杯に絵付け中です。
ヒノキの冷酒杯
うんとくびれたベル型で、とても可愛らしい形です。高台が広いので、安定感がありますよ。
冷酒がよく映えるように、内側にも桜の花を描いています。

ゴブレット1


←この冷酒杯ちゃんの白木地の状態です。
(真ん中の木地) 















ヒノキ材の器は、木地溜にすると独特の木目の輝きがあります。
それが銀彩の桜の花とあいまって、どんな効果が出るのかちょっと楽しみですね。
まだまだ体調がスッキリせず、あんまり仕事が進みませんが…あせあせ(飛び散る汗) もうちょっと頑張って仕上げたいなと思います。わーい(嬉しい顔)


ヒガンバナさて、今日のおまけ写真は…
見つけちゃいました!!今年初発見のヒガンバナです。
もうつぼみが開きかけていました…。
お彼岸のころには、満開の真っ赤な花群が見られそうです。
人の世はどうであっても、季節は規則正しくめぐってくれるんですね。ハートたち(複数ハート)


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posted by 宮崎佐和子 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2014年09月07日

■梅づくしの丸重箱を製作中です。

工房一のお気楽者、猫のむぎ君に腹がたちます…。
唯一のやすらぎの時間、娘のお昼寝タイム。私が用事を済ませて、やっと娘の横に疲れた身を横たえて「あと30分くらいはゆっくりできそう…」と考えながらウトウトしたその瞬間exclamation
お昼寝部屋の引き戸にワシッと丈夫なツメを引っ掛け、ザザーッと開けたむぎ君が、すーっとお部屋に侵入するんです! そして、『ギョワワ〜〜、ギョワワ〜〜』と雄叫びをあげながらゆうゆうと部屋を徘徊していくのですよ〜。こ、この〜〜むかっ(怒り)
もちろん、娘のお昼寝は強制終了…。もうやだ〜(悲しい顔) 
ゴハンの量の不満によるテロだと私は確信しているんですが… 屈するものか!
心なしか、部屋を出て行くむぎ君の顔がニヤリとしているような気がして、よけいに腹が立ちます。たらーっ(汗)


さて、そんな今日はこれをご紹介したいなと思います。
体力が落ちて?なかなか漆の仕事が進まない私ですが、こうしたものを制作していました…。


バッド(下向き矢印)梅の花がいっぱいのお重箱です。ぴかぴか(新しい)
梅の丸重箱1
銀彩のお花がいっぱい! お花は和紙を貼り重ねているのが土台で、モコモコしています。

梅の重箱

←和紙の下地中です。





和紙を貼ったあと、いろいろ処理をしていたのでずいぶん時間がかかってしまいました…。
だいぶ雰囲気が出てきたと思います。
このあとは、お花ぜんぶに朱漆でふっくらとしべを描くつもりなのですが…。これまた時間がかかりそうです。ふらふら


梅の丸重箱2
内側は朱溜で、小さいけど(五寸サイズ)華やかで存在感あるお重になると思います。
丸いお重箱は使い出があっていいですよ。仕上がった姿を見たさに?がんばって進めますね。



かぼちゃさて、今日のおまけ写真は…

コンポストご利用のご家庭なら、毎年の光景かもしれませんね。
お庭に自然発生した、コンポスト発のかぼちゃさんです。
黄色い大きな花がいっぱい咲いていたんですが、大きな実がついてビックリ。
娘が「ん〜〜!」と指差して大喜びです。ハートたち(複数ハート)





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posted by 宮崎佐和子 at 22:48| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2014年09月04日

■栗の木のスプーンの中塗りをしています。

…最近体力がありません。もうやだ〜(悲しい顔)
夕食から娘寝かしつけが終わるともう夜の10時。その時点でもうヘトヘトになっております〜。いつもならお風呂に入りここから仕事をしばらくするんですが… ハハハ〜もうすごくすごく疲れていて、何もできませぬ。あせあせ(飛び散る汗)
日記のペースも落ちていて、申し訳ありません。たぶん疲れがたまっているんだと思いますので、ぼちぼちやっていきますね。

さて、そんな今日はこれをご紹介いたします。



バッド(下向き矢印)中塗り中のスプーンさんたちがズラリと並んでいます。
2014G_9516.jpg
「スプーンやお箸はどうやって塗っているんだろう?」そう思われる方がきっと多いと思います。
塗らずにすり漆仕上げだったり、上半分・下半分と分けて塗ったりといろいろ方法はあるのですが、工房ではこのような状態、つまり専用のつく棒を作り樹脂で柄の先端をくっ付けて全体を一気に塗るという方法をとっています。
準備に手間がかかり、塗る作業にも神経を使いますが…。
ほぼ全体が塗り肌に境がなくきれいに仕上がるので、こうしています。
ただし塗って立たせているだけだと、表面の漆液が重力より垂れてきて、均一にならなかったり、漆液が溜まった部分が縮んだりしますので、かならず回転室で乾かすことが必須です。
工房の上塗り用漆室は回転室になっており、15〜30分おきに器物を180度回転させることができ、塗った漆が一方向に垂れるのを防いでくれます。とても便利なんですが、回転の際に重みで器物が落ちないように、つく棒との接着の精度が大事になってきます。
…特に、こんなスプーンやお箸のように接着面が小さい器物は、じゅうぶん気をつけないといけません。
翌日見たら「がーーん、漆室の床に落ちていた!」ということになりかねないので、特に注意が必要です。



バッド(下向き矢印)スプーンのアップ。
2014G_9521.jpg

栗の木のスプーンですね。ムード 栗の木目は独特なので、すぐ分かります。
栗は導管が大きい材なので、スプーンではあまりデリケートな形にはできませんが、素朴であたたかみのある仕上りになりますので、私はけっこう好きです。
これらのスプーン、中塗りを重ねている最中ですので、もう少し経つと上塗りですねexclamation
今年の作品展会場でご紹介する予定です。わーい(嬉しい顔)



みるさて、今日のおまけ写真は…
お庭でたたずむミルちゃんです。
以前はしょっちゅう獲物をハンティングしていたミルちゃんですが、最近はめっきり減りました。
今年は、ほとんどお持ち帰り品がなかったような…?
スランプに陥っているのかもしれません。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:24| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事

2014年09月01日

■輪島から来た荒木地で銅鑼鉢を挽きました。

ショップ和×和に、毎月1日に更新の「店長の特選品」をアップいたしました。
透き通るような茜色の大きな盛椀です。容量はなんと1400CCexclamation 鉢としてもお使いいただけると思います。ぜひ、ごらんくださいね〜。

さてさて今日は、これをご紹介したいなと思います。


バッド(下向き矢印)松本がまた木地を挽きました…。お皿と鉢、いろいろです。ぴかぴか(新しい)
2014G_9469.jpg

材はぜんぶケヤキです。
今年の1月に輪島の椀木地屋さんから初めて仕入れてみた生木の荒木地です。
荒ぐり→乾燥→荒挽き→乾燥→中荒挽き→乾燥 …というぐあいでちょこちょこと進めていたものが、半年以上たってやっと器の形に仕上がったというわけです。


バッド(下向き矢印)このお皿や鉢の荒ぐり木地の状態はこうでした。(今年1月)
木地3

この中のひとつ、ボリュームたっぷりの銅鑼鉢です。
2014G_9465.jpg
2014G_9466.jpg
まるで銅鑼(どら)をひっくり返したような形が特長なんです。ケヤキの木目も堂々としていますね。
径が25cmほどもあり、厚みのある材を使って、ぜいたくに挽いております。
漆をほどこすと、うんと雰囲気が出ると思います。朱溜変わり塗りならこんな感じかな?
仕上がりましたら、またご紹介しますね。



2014_9485.jpgさて、今日のおまけ写真は…
お待ちかねのイチジクちゃんです。
地元の産直でイチジクがたくさん出回るようになりました。黒ハート
ひとパック200〜300円くらいで買えちゃいます。嬉しい〜。
娘もイチジクが大好きで、一日5個以上は軽く食べます。(食べ過ぎ?)
四季折々の果実が楽しめるのは、とても有り難い事ですね。わーい(嬉しい顔)


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posted by 宮崎佐和子 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) |   木工旋盤
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