2014年09月04日

■栗の木のスプーンの中塗りをしています。

…最近体力がありません。もうやだ〜(悲しい顔)
夕食から娘寝かしつけが終わるともう夜の10時。その時点でもうヘトヘトになっております〜。いつもならお風呂に入りここから仕事をしばらくするんですが… ハハハ〜もうすごくすごく疲れていて、何もできませぬ。あせあせ(飛び散る汗)
日記のペースも落ちていて、申し訳ありません。たぶん疲れがたまっているんだと思いますので、ぼちぼちやっていきますね。

さて、そんな今日はこれをご紹介いたします。



バッド(下向き矢印)中塗り中のスプーンさんたちがズラリと並んでいます。
2014G_9516.jpg
「スプーンやお箸はどうやって塗っているんだろう?」そう思われる方がきっと多いと思います。
塗らずにすり漆仕上げだったり、上半分・下半分と分けて塗ったりといろいろ方法はあるのですが、工房ではこのような状態、つまり専用のつく棒を作り樹脂で柄の先端をくっ付けて全体を一気に塗るという方法をとっています。
準備に手間がかかり、塗る作業にも神経を使いますが…。
ほぼ全体が塗り肌に境がなくきれいに仕上がるので、こうしています。
ただし塗って立たせているだけだと、表面の漆液が重力より垂れてきて、均一にならなかったり、漆液が溜まった部分が縮んだりしますので、かならず回転室で乾かすことが必須です。
工房の上塗り用漆室は回転室になっており、15〜30分おきに器物を180度回転させることができ、塗った漆が一方向に垂れるのを防いでくれます。とても便利なんですが、回転の際に重みで器物が落ちないように、つく棒との接着の精度が大事になってきます。
…特に、こんなスプーンやお箸のように接着面が小さい器物は、じゅうぶん気をつけないといけません。
翌日見たら「がーーん、漆室の床に落ちていた!」ということになりかねないので、特に注意が必要です。



バッド(下向き矢印)スプーンのアップ。
2014G_9521.jpg

栗の木のスプーンですね。ムード 栗の木目は独特なので、すぐ分かります。
栗は導管が大きい材なので、スプーンではあまりデリケートな形にはできませんが、素朴であたたかみのある仕上りになりますので、私はけっこう好きです。
これらのスプーン、中塗りを重ねている最中ですので、もう少し経つと上塗りですねexclamation
今年の作品展会場でご紹介する予定です。わーい(嬉しい顔)



みるさて、今日のおまけ写真は…
お庭でたたずむミルちゃんです。
以前はしょっちゅう獲物をハンティングしていたミルちゃんですが、最近はめっきり減りました。
今年は、ほとんどお持ち帰り品がなかったような…?
スランプに陥っているのかもしれません。

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posted by 宮崎佐和子 at 23:24| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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