


毎年のうれしい光景ですが、ちょっと焦るかも〜〜〜


この春までに、工房の漆畑に新しい苗木を植えなくてはいけないんですが、今やっと準備にとりかかったばかりなんです。

本格的にウルシが稼働する前に、植えてしまわないといけません。毎年春は何かと忙しいんで、大慌てです。
秋植えでもいいんですが、秋は作品展シーズン突入しているので、これまた難しいんですよね。
それはさておき。
実は明日で、この「和うるし日記」がスタートして9年たちます。そして10年目に突入します。
10年続くブログ…

(この日記を最近になってごらんになっている方は、こちらをどうぞ →あらためて自己紹介いたします。)
この「和うるし日記」の前に、当時ホームページに付いていたダイアリー機能を使って、2005年も「和うるし日記」の前身というべき?日記をつけていました。それも含むと10年以上も続けていることになるのかな… もうホント驚きです。

ホームページのリニューアルにともなって、その日記も閉鎖したので、後日データを別のブログに移して残しています。※
国産漆100%つかった物作り…。
そんなの絶対無理、すぐにギブアップするはず、と当時漆をしていた方々に、言われまくりました。
工房オープン当初から、工房のポリシーは全く変わることはありませんが、当時を見返すと私たちは今よりも若く青く、いろいろやりたいことを見つけて突っ走っていたなーと思います。松本は文化庁の長期の研修にも行きましたし、遠いところの漆掻きにも通ったし、遠方の取材旅行にも時々行っていました! なつかしい… 以前より仕事の責任が大きくなった今は、なかなかそういった時間は簡単に取れませんが。
ごくごく最近になって、仕事のスタイルやリズムがやっと確立し、安定してきたところなんですね。今まで収集して来た素材や情報を、じっくりと時間をかけて形にしていく環境にやっと落ち着きつつあります。
本当に多くの方にお応援していただいたなあ〜〜と感謝してもしきれません。
そして、もしかしたら傍目からは順調に見えたかもしれない?工房の歩みですが…。
以前もちらっと触れたことがありますが、周囲にはまったく明かしておらず、日記にもまったくその鱗片も見せないように苦心していましたが、工房開設したころに、私に持病があることが分かりました。
工房の歩みは私にとって闘病の歩みでもあり、心身とも自由にならず、本当に目をつむってずっと歩いていたような数年間で、そのせいで仕事が軌道に乗るのが遅れたと今でも残念に思っています。ずっとだまって家事も仕事も淡々としていた松本はスゴイです。ふつうの人なら、確実にいなくなってると思いますが…。
初期の日記を見ていても、その時の不安定さを思い出して懐かしくなりますね〜。
ちなみに、私の場合、妊娠・出産を機に症状がほぼおさまり(こうした人もいるようです)、10年以上苦しかった期間からとりあえず解放されています。30代の大半を不健康な状態でつぶしてしまいましたが、病気と数キロの脂肪をどこかへ持って行ってくれた娘には感謝しきりです。この状態がずっと続くよう、再発しないようにホント願うばかりです

そして、私は何もできませんが、おなじ病気の方には、心と体が楽になるようにいつも心の中で祈っています。
おそらくですが、とうぶん続けると思われる日記ですので、懲りずにお付き合いくださいますと嬉しいです。


ブログ開設当初からのメンバー、ミルミルちゃんとむぎ君です。(どちらも10才越え)
思えば、この子たちとも長い付き合いですねー。
ずっと元気で過ごしてほしいなと思います。