もう販売済みのものもありますが、今日はそれをご紹介いたします。



材はトチ、ぽってり厚めのお皿です。
ほとんど思いつきで、もんきりで根来風のお皿にしたらどうだろう…?とためしに数枚制作しました。
…しかしながら、意外にも大変で

なので、今回はサンプル品価格でご紹介しています。かなりお得にしていますので、気に入って下さる方がいらっしゃれば…と思います。

左のお皿は雪の模様、右のお皿は柿の花です。レトロでありつつ、ちょっと新鮮みも感じますが、江戸時代から親しまれている紋様となります。

一見、シンプルですが、ぷっくり模様にはいろいろ仕掛けをしており、このような表情になっています。


いったいどのようにしているか、ザックリと説明しますと…。
厚めの和紙を切り抜いたモチーフを糊漆で貼り、下地でならし、中塗りのほかに模様の部分は黒漆で塗り重ねをしています。そして全体を朱漆で塗り込み、模様の部分のみ研磨して下の黒漆を少し出し、そして上塗りをしています。
…なんだか、着物の織り模様のようでかわいいでしょ? でもけっこう大変でした。



また、干菓子盆として、季節のお干菓子を柿の花の模様にあわせて並べると可愛いですよね。
…そういえば、朱溜の南天のめんぱ三段重箱※ も同時期ごろに制作したような気がします。
また作ってはと言われたことがあるんですが、この時に力を入れ過ぎて?なんだか疲れてしまって、新しくは制作していません。
でも、漆の特性を活かした楽しい表現だったので、また新しい形で登場させることができたらいいなと思います。


娘がつかまえた小さなブイブイちゃんです。水辺で流されかけていたのを偶然キャッチしました。
その後、ハッとしたようにブイブイちゃんは飛んで行ってしまいました。