その資料作りに、ドタバタしていました。

それにあたって、過去の写真資料を発掘して少し整理していたんですが…。カオスと呼んでいる資料箱にうっかり着手してしまい、泥沼に陥っています。

今なら、デジカメでさくさく写真を撮って大容量の機材で、すっきりデータ管理できるんでしょうが…。工房創業時&創業前の当時、2000年〜はそんな環境になく

その中の一部、なつかし写真をご紹介しますね。



2000年、松本が文化庁の委任団体、日本うるし掻き技術保存会の長期研修生として岩手県に赴いていた時の写真です。15年前なので、29〜30才の時の写真ですね。若い!(体重もマイナス30です←驚愕)
研修林のウルシの木で、漆掻きをしています。
今見ると、けっこう木が太いですね〜〜〜。当時は原木もまだ残っていたので、かなり恵まれた環境でうるし掻きの練習ができたようです。


これらは、一緒に研修をしていた友人が撮ってくれた写真です。(自分では撮れないものね…)
保存会から支給された、研修林のウルシの木のほかに、松本が個人で買った木が80本ほど別にあり、それも掻いていました。
なので、かなり忙しかったようです。

これらの写真を2才の娘に見せたところ、「おとうしゃん!」と当てたので、ビックリしました…。
しかし、翌日になってもう一度見せたところ、自信がなくなったのか 「どっか の おにいさん…?」 と慎重になってましたが。

うるし掻きの研修中は、一人で黙々と山や畑で行うので、たいへん孤独です。
時にはクマやスズメバチなど、危険生物に遭遇することもあるようです。松本は、スズメバチに襲われかけ?た経験があって、でっかいスズメバチさんがTシャツにつかまり、布地を噛み噛みして離れず、しかたなく持っていた鎌で服を切り裂いて脱ぎ、難を逃れたとか…。(こわっ) スズメバチのカチカチ歯噛みする警戒音をはっきり覚えているそうです。
研修生時代は、大きな古い民家を同僚の研修生と共有して住んでいました。
私も行った事がありますが、味わいのあるおうちでしたよ〜。


なつかしい〜〜〜。アイガモのペコとポコです。(2羽いました)
たしか、衣装ケースにペコとポコを入れ、車に積んで岩手へ旅立っていました…。
浄法寺町の研修生の家で、ペコとポコは楽しく暮らしていましたよ。




松本の研修林までついてきて、漆掻きを見ていたそうです。
ペコとポコは、漆掻き職人のおじいさんたちにも大人気でした。
「松本、お前気が利くな〜〜」といつも言われておりましたよ。
「え、そうですか?」と松本が聞き返すと、「お前の歓迎会用と、研修が終わっての送別会用のごちそうを、ちゃんと持参するなんて、今どきしっかりしてるじゃないか〜

もう岩手に足を運ばなくなって久しくなりますねえ…。
それでも、若い時は研修後もよく浄法寺へ足を運んだり、東北の史跡を回ったりしました。年々仕事が忙しくなり、今はもう難しくなりましたが。遠のいている間に、お世話になった漆掻きのおじいさんたちも亡くなったり引退したりして、月日の経過を感じます。
これらの写真は、フィルムとプリント写真なので、スキャナーで取り込んでデータ化しました。(めんどくさいよー) しかも、松本はマメではなかったので、写真も最少限しか撮ってないんですね。
今の研修生たちは、スマホで動画を撮ったり、SNSにすぐアップしたりして、新鮮な体験を保存できるんですね〜 とってもうらやましいです。
その後、ペコとポコは立て続けて失踪してしまい、一緒に帰る事ができませんでしたが…。(一部では、どこかでカモ鍋になったというウワサも;;)
今でも時々岩手を思い出して、懐かしくなります。
