ショップ和×和に、いつの間にか完売になっていた、木地溜のデミタスカップをアップしました。
(一客だけですが…;;)
ごらんくださると嬉しいです。

さて、今日は昨日行ったウルシの種の脱穀の様子をお見せしたいなと思います。
寒さもやわらぎ、こうした作業にはもってこいの日でしたよ〜〜。
↓昨年に採集していた、工房の庭のウルシの実です。

↓もともとは、こんな風にウルシの木にぶら下がっていました。

この実を「脱穀」をして中の「種」を取り出し、次の苗木を育てるために蒔きます。

春の始まりの頃に、ほぼ毎年行っている作業なんですよ〜〜。今年はちょっと早めに行いました。
↓まずは、ふるって小枝や大きなガラを取り除きます。

そして、お次はウルシの実を叩いて衝撃を加え、皮や果肉をはずしていくのです〜〜。
今年もけっこう実の量が多いので…。
↓まずは、機械でガチョンガチョンしてみました。


でも、結局は木の叩き棒で、袋だたきにするのが一番効率がよかったみたいです。
バシン、バシン、バシン!!! けっこう力仕事です。
(外で作業をしていると、かならずやってくるミルちゃんです…)↓すぐに種がコンニチハしました。

ウルシの種は、つぶれて平たくなった大豆みたいなものがそうです。約5ミリくらいの小さな種ですよ。
すごくたくさんあって「こんなに蒔くのたいへんだなー」という感じですが…。
お水に漬けて、種の選別を行うのです。


水面に浮かんだ種は、中身のない「しいな」なので、はじきます。ほら、いっぱい浮かんでいるでしょ〜??
浮かんだ種を取り除くと、右の写真のように沈んだ種が残ります。これで種の量は半分くらいになっちゃいました。

ウルシの種の周囲には、厚いロウが巻き付いており、これが発芽の障害となっています。
これを取り除いて、発芽を助けるのが「脱ロウ」なんですよ。ウルシ科の植物の木ロウは、和蠟燭などで有名ですよね。
本当はこの日にしたかったんですが、脱ロウに使いたかった濃硫酸が、いつもの薬局に在庫がなくて;;取り寄せということで、先送りになりました。

松本が出張から戻ったころには、脱ロウできるかなあ…。
春はいつもバタバタしていて忙しく、こうした作業は遅れ気味だったのを反省して、今年は早めに行いました。
今年の春は桜の開花も早めらしいので、急いで準備したいなと思います。


さて、今日のおまけ写真は娘と初めてつくったお団子です。
団子の粉をこねこねして丸め、ゆであげて、あずきの缶詰を添えるだけで、3才児でも簡単にできました!
次はよもぎ粉を入れて、草団子にしようかなと思います。
いつもありがとう…→ 

posted by 宮崎佐和子 at 23:17|
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漆の植栽