2008年01月27日

■うつわに「漆の仕様書」を付けます。

今月30日から阪急梅田本店ではじまる作品展から、工房のうつわに「仕様書」を付けようと思っています。
「仕様書」といったらなんだか大げさですが…つまり、制作に当たって使用した漆と木地について詳しく記した覚え書きみたいなものです。

例えば、新作のめんぱのお弁当箱類の仕様書はこんな感じになります。


1/27めんぱ二段重箱
・・・・・・・
●木地固め
2006年採取、採取者/岩手県 大森清太郎・貴太郎 盛辺の生漆
●すり漆(5回)
2006年採取、採取者/岩手県 大森清太郎・貴太郎 盛辺の生漆
●中塗り(3回)
2006年採取、採取者/岩手県 大森俊三  末辺の生漆  
2004年採取、採取者/岩手県 大森俊三  裏目の精製漆
●上塗り
2004年採取 採取者/岩手県 大森俊三  盛辺の精製漆
●木地
曲げ輪/木曾ヒノキ 天板/木曾サワラ
・・・・・・・



特に、使った漆の明細(生産年度、採取者、採取時期、未精製か精製か等)を詳しく書いています。^^
食品の原材料表示にちょっと似ているかもしれません…。
また、塗った回数など工程もある程度分かるようになっています。


今までは、ある程度共通の品質表示書に

表面塗装の種類/うるし塗装(100%日本産漆使用)
下地塗装の種類/うるし塗装(100%日本産漆使用)


と記した説明書兼品質表示のパンフレットをお付けしていたのですが、これに追加して、個別の少し詳しい仕様書も付けようというわけです。

以前から、こうした仕様書を付けたかったのですが…(和うるし100%と分かっていても、きっとお客様も、もっと知ってから選びたいはずですよね)今まで忙しさにかまけて手が出せなかったのです。
しかし、今年初の工房展に「出すぞ〜手(グー)」と決心しました!

ところがところが、これがけっこう大変なのです。(××)
数がすごくたくさんあるし、新作ならすぐ「誰のいつの漆を中塗りに何回、上塗りにこの漆」とすぐ思い起こしができます。
しかし、ちょっと年数が経ったものは、資料を掘りおこし照らし合わせないと、なかなか思い出せないのです…。あせあせ(飛び散る汗)
(↑もう疲れてる ふらふら
なので、今回の新作から全部、このような明細を付けていきたいと思っています。

…間にあうかなあ…。

まだまだ模索中ですが、漆のことをもっとよく知っていただくための手がかりになれば、と思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。(_ _)



posted by 宮崎佐和子 at 23:15| Comment(6) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
この記事へのコメント
これはすごい事ですね。
塗物を購入する時、私は、木地が何か
作家さんにきいたりしますが、ここまで
していただけるとは・・・。
更に塗りの回数までとは・・・。



Posted by sun at 2008年01月28日 12:34
材料表示、確かにお客様にとっては嬉しいことですね。
しかし、そこまで細部にわたって表示するのは大変!
でも、だからこそやる価値があるのかも知れません。
ウチも表示もっと考えようかなぁ…。
あ、作品のレベルがちがいますけどね(笑)
Posted by つゆくさ at 2008年01月28日 23:23
sunさん、こんばんは。^^
今日もずいぶん冷えますが、そちらも積もってますよね。

>これはすごい事ですね。

本当は新旧作ほとんどに用意したかったのですが、やっぱり時間が経ったものは思いおこしが困難だったので、新しいものだけになりました。だいたいは分かるのですが、確約できる内容を書いていきたいので…。

これからはぜんぶ明細を付けていくつもりでシステムを整えていきます。
また、機会がありましたらごらん下さるとうれしいです。^^

Posted by 宮崎佐和子 at 2008年01月28日 23:55
つゆくささん、こんばんは!
九州も雪が降ってるんでしょうか。寒がりには堪えます。(>_<)

材料表示、たしかに大変なんです。
でも、この作が出来るまで、木をずっと育って漆かきさんがていねいに樹液を採って…という過程が確かにあるので、やっぱりお客様に知ってほしいなあという気持ちもあります。
きれいなお嫁さんも、赤ちゃんからいろんな人生を経て大きくなったわけで…。やっぱり知ってみると親しみもわくかと思います。^^

>ウチも表示もっと考えようかなぁ…。

いいじゃないですか、やってみてください。
なんだか、面白そうだなあ!


Posted by 宮崎佐和子 at 2008年01月29日 00:01
おお〜っ、すごくいいなぁ〜と思いました。
大変だと思いますが、ぜひがんばってみて下さい。

漆掻きさんももちろんですが、喜んでいる漆の顔が目に浮かぶようです。
お客さんも喜ぶでしょう。
うちも何かできないか考えてみようっと。
Posted by さとう at 2008年01月29日 03:17
さとうさん、こんばんは!^^
お返事が遅くなりましてすみません。お元気でお過ごしですか?
そしてこちらもお礼が大変おくれました…くまさんの本をありがとうございます。
ちょうど、自然の猛威にまだ山の人が戦っていた頃の話の本を読んでいたところだったので、時のながれとともにこんなに変わるのか、と深く考えさせられるものがありました。

>漆掻きさんももちろんですが、喜んでいる漆の顔が目に浮かぶようです。

そう、そうなんですよね。
材料の漆にも、もはやただの素材とは思えないものがありますので、それを少しでも感じていただけたらうれしいのです。
さとうさんも、やりがいのあるお仕事で楽しみですね。

よろしければ、またいろいろ教えて下さると幸いです。
今後ともよろしくお願いします!^^

Posted by 宮崎佐和子 at 2008年01月31日 23:47
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