赤い色を出す顔料はいろいろあるのですが、今回は「水銀朱」を使いました。
これは、縄文時代から日本で使われている由緒ある系統の顔料で、ほんとうに美しい朱色になります。
ただ、名前を見てもわかるように現在は、安全性に問題があるのではという見解になっており、本当にきれいなのですが、うちの工房では器には使っていません。

古典的にも、モダンにも見える不思議な色です。
赤口の朱漆は以前つくっていたのであるのですが、(サンプルで左側にちょこっと出しています)
“あでやか”という言葉がぴったりの赤口朱のほかに、スカッとした黄口の色もアクセサリーに欲しいなあと思って…。
漆は、岩手県産の秋に採った精製漆を使いました。
(何をかくそう、この私が自分自身で採って自分で精製した秘蔵の漆です!)
漆にしっかりなじむよう、よーく練り込みます。

今回、使ったのは“日華”の水銀朱です。
おそらく松本和明の父が相当昔に入手したものらしいです。
(ご本人は“黒田”派だったとか)
おそらく松本和明の父が相当昔に入手したものらしいです。
(ご本人は“黒田”派だったとか)


日華の宣伝句が印刷されているのですが
『キットお得になることです』という調子で、
レトロな書体で注意書きがされてます。
じっくり読むと、けっこう楽しいです♪
『キットお得になることです』という調子で、
レトロな書体で注意書きがされてます。
じっくり読むと、けっこう楽しいです♪
さてさて、きれいな色の朱漆になりますように…

ちょっと文字化けしているようですね、ごめんなさい。(ブログで使用している“さくら”のサーバー、夜11〜12時台は、調子悪くなることが多いのです)
でもおっしゃる意味は想像ですがわかります!
「黄口」「洗い朱」という名称の違いは、地方や製造業者さんによって異なることがあります。東京で勉強された先生は、「赤口、黄口、淡口」のことを「洗い朱」と呼んでいました。
朱以外にも、専門用語の地方の違いはいろいろあるんですよ(^^) 私も知ってびっくり!!でした。