2006年08月05日

■アクセサリー用の「朱漆」を作りました。

アクセサリー用のきれいな色の朱漆を使いたいと思い、作りました。
赤い色を出す顔料はいろいろあるのですが、今回は「水銀朱」を使いました。
これは、縄文時代から日本で使われている由緒ある系統の顔料で、ほんとうに美しい朱色になります。
ただ、名前を見てもわかるように現在は、安全性に問題があるのではという見解になっており、本当にきれいなのですが、うちの工房では器には使っていません。

8_4_syu_1_.jpg
今回は、黄口という色の顔料を漆に練り込んで朱漆を作りました。黄口の朱は、その名の通り黄色っぽい朱。オレンジ色に近いでしょうか? 
古典的にも、モダンにも見える不思議な色です。

赤口の朱漆は以前つくっていたのであるのですが、(サンプルで左側にちょこっと出しています)
“あでやか”という言葉がぴったりの赤口朱のほかに、スカッとした黄口の色もアクセサリーに欲しいなあと思って…。

漆は、岩手県産の秋に採った精製漆を使いました。
(何をかくそう、この私が自分自身で採って自分で精製した秘蔵の漆です!)
漆にしっかりなじむよう、よーく練り込みます。

8_4_syu_2_.jpg
今回、使ったのは“日華”の水銀朱です。
おそらく松本和明の父が相当昔に入手したものらしいです。
(ご本人は“黒田”派だったとか)


8_4_syu_3_.jpg


8_4_syu_4_.jpg
日華の宣伝句が印刷されているのですが
『キットお得になることです』という調子で、
レトロな書体で注意書きがされてます。
じっくり読むと、けっこう楽しいです♪


さてさて、きれいな色の朱漆になりますように…ムード
posted by 宮崎佐和子 at 21:37| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
この記事へのコメント
質問です?B?u黄口?vというのは?u洗朱?vとは違うんですか?H それから水銀朱のレ?gロな箱もいいですね?B漆器を求めて骨董?sを巡っていても絶対にお目にかかれない一?iだと?vいます?Bそういえば最近魅力?Iな?~板を500?~で手に入れました?B(於?E骨董?Wャンボリー) 松本さんの21万?~(徳島の?F?lが勝手に非売?i?w定をしている?Aレ)にはかないませんが?c?B 滝
Posted by 滝川 at 2006年08月05日 23:39
滝川さん、こんばんは(^^)
ちょっと文字化けしているようですね、ごめんなさい。(ブログで使用している“さくら”のサーバー、夜11〜12時台は、調子悪くなることが多いのです)
でもおっしゃる意味は想像ですがわかります!

「黄口」「洗い朱」という名称の違いは、地方や製造業者さんによって異なることがあります。東京で勉強された先生は、「赤口、黄口、淡口」のことを「洗い朱」と呼んでいました。
朱以外にも、専門用語の地方の違いはいろいろあるんですよ(^^) 私も知ってびっくり!!でした。

Posted by 宮崎佐和子 at 2006年08月06日 01:38
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