
さつまいものきんつばなのですね。改装する前のお店(かねすえ丸亀町店)ではこの唐芋きんを店頭で焼いている様子を見られて、とても楽しかったものです。
自然な甘みがよくて、好物の一つです。^^
(一箱買ったんですが、あっという間に食べてしまいました。←もっと買っていたらいいのに〜〜と松本)
…さて上の唐芋きんを乗せている器は、象谷(別名/桟俵さんだわら)の茶托ですが、工房の作ではありません。


義父はすぐれた漆職人で、香川県内の企業や作家さんの漆の仕事の注文を多くこなしていました。残念なことに平成17年に病気で亡くなってしまいましたが…。
この銘々皿の木地を作ったところも、かなり前に廃業されたと松本から聞いてがっくり。とても寂しいものです。
今、工房は松本と私と二人で仕事していますが将来「仕事が忙しくなったら親父に手伝ってもらう」のが楽しみでもあり、現実味のある計画でもありました。義父はあうんの呼吸で仕事を進められる人だっただけでなく、いい材料を使う仕事にも恵まれていい漆の扱いにも慣れていたからです。
香川漆器だけでなく、どこの産地も同じようにどんどんほころびが進んでいるのでしょうね。
この一枚の茶托からも、そんな様子がうかがい知れて、なんだか考えてしまうものがあります。