2006年09月06日

■和うるし作品「漆のスプーン」

9/6漆のスプーン

「スプーン」2002年制作 Kazuaki Matsumoto
漆/岩手産うるし使用 木地/トチ




ひそかな自信作、漆のスプーンです。
松本はスプーン作りが大好きで、幼少のころからスプーンの試作を彫っては改良し、彫っては直しで、さまざまなラインのスプーンを作りまくっていたそうです。
この写真のスプーンは、かなり大きいもの。(別名/視力検査のスプーン)
数年前の作なので、いまはまたラインが少し変わっています。

手削りで、一枚板から立体に彫り出していくので、木地づくりだけでも相当時間がかかります。それに塗りも意外と難しいのです。
でも、それだけあって、やっぱりおすすめなんです。
(お椀とおなじくらいのお値段ですが、リピート率がとっても高いのです)

「百円のプリンが高級デザートの味に変身する」というこのスプーンは、漆そのものの触感が官能的に楽しめます。

私も自分用の漆スプーンがほしいのですが…。
お椀はいっぱいMy椀があるんですが、スプーンは元々たくさん作れないので、私の方までまわってきません。(^^:)

ところでつい先日、松本が新作のスプーン(というかレンゲ)を開発しました。
試しにこの作品展で白木地を展示していたら、さっそくお客様から注文をいただいてしまいました…。なので、また多少まとめて作る予定です。
その時にちゃんと写真を撮って、お知らせしたいと思います。

posted by 宮崎佐和子 at 21:27| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品
この記事へのコメント
画像のスプーンは大変良いですね。端正な何でもないかたちが良いです。とは言っても高麗の青銅匙の官能的なラインや根来の杓子の力強い線を現代でも作り出せるのならそれはそれですごいことですが。漆好きにとっては手で触れ唇をつけ舌まで届く漆のスプーンはある意味究極の漆製品です。是非是非これからも素材とかたちを追求して作品を生み出して下さい。 それから...、これは今度お会いした時に言おうかと思っていたのですが...、 京都展のDMですけど、「漆も木地も全部日本産を使ってます。」という大事な言葉がどうして英語なんですか!思わず独り言で「100% JAPANESE MATERIAL」じゃないじゃんっ!って言ってました...。
Posted by 滝川 at 2006年09月07日 00:30
滝川さん、いつもありがとうございます(^_^)/

おっと、そこにつっこみますか〜!!
今までありそうでなかった質問です! (o o)

それがですネ、京都とかは外国人のお客様が多くって、
ちょっとでも意味をなす英文が会場にあると
『OH〜、◎☆※△…』(ここで英会話ができる店員さんが駆けつける)
…と、良いように反応して下さることが多く… 買って下さることがしばしばあるんです。
つまりは、ちょっぴり国際仕様にしているんです!

なあんてね(^^)(でもホントです〜)
Posted by 宮崎佐和子 at 2006年09月07日 19:54
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