2015年06月21日

■2009年の岩手県の大森俊三さんの末辺生うるしをチューブ詰めしました。

今日、娘を実家に連れてこうと出かける直前のことです。
松本が「出る前に仕事場に行って、写真撮って来て〜」と言うので、「エーッ、このタイミングで?(メンドクサイなーーっ)」と思いつつ、松本の仕事部屋に行ってみました。

するとこんな光景が…。


バッド(下向き矢印)一面銀色。ずら〜り、国産漆入りのチューブです。がく〜(落胆した顔)
国産漆のチューブ詰め
うわっ、いっぱいあるなあ〜〜。あせあせ(飛び散る汗) 昨晩、もくもくとチューブ詰めしたらしいです。

2015IMG_8665.jpg
この大量の漆チューブが発生した経緯
       ↓
国産漆専門の漆工房として、2001年よりスタートした和うるし工房あい。
現在まで溜め込んだ?お宝級の国産漆がとんでもない量で保存しています。(そのほとんどが、大森俊三さんの採ったマニアックな漆です)
この漆たちは、数年〜10年ほどかけて杉の樽で熟成させていたのですが、「十分熟成して、ポテンシャルがピークに達した」と判断した漆は、チューブ詰めにして熟成を止めるようにしているんですよ。
…この作業を、2013年の夏から、断続的に行っております〜。

2015IMG_5019-thumbnail2.jpg
そして、チューブたちはワインクーラーにて保存します。


しかしながら、これは、けっして一般的な方法ではなく、松本流の漆の向き合い方なんですよーー。
ふつうの漆屋さんにしてみれは「…??」という感じだろうなと思います。あせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)今回、詰めた漆は、2009年の岩手県の大森俊三さんの末辺生うるしの5貫目(20kg弱)です。
2015IMG_8671.jpg
200gのチューブですが、80本ほどここにあるそうな…。荒身の状態で長期保存して、いくらか水分を抜いています、濃縮された熟成生漆のチューブ詰めとなっています。あせあせ(飛び散る汗)
大森俊三さんの末辺漆…。一般的には、盛辺が最上とされる漆樹液ですが、あえて松本は、大森俊三さんの末辺の盛り寄りの辺数指定や午後のうるし、日にち指定などの特注品の漆を偏愛?しておりました。(盛辺のど真ん中、日にち指定などもたくさん仕入れましたが…)
もう、マニアック過ぎて、アッチの世界に行っている感もいささかありますが… コレが工房の日常のひとつです。

このチューブさんは、あたらしいマンションともいうべき?2台目のワインクーラーで、いつか使われるその日まで保存される予定です。わーい(嬉しい顔)



2015IMG_8726.jpgさて、今日のおまけ写真は…

犬走りで涼むうり坊です。
これからの時期、猫たちの出没度がアップします。


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posted by 宮崎佐和子 at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 工房の仕事
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