
六.五寸丸重箱「つばき」2006年11月制作
Sawako Miyazaki
漆/岩手県産うるし 木地/トチ
Sawako Miyazaki
漆/岩手県産うるし 木地/トチ
平成18年に作った、三段重です。(拡大します)
ほか、五寸、七寸のもの、二段のものと、この年はこの手の丸重箱をたくさん仕入れてそのうちの数個を仕上げました。
よくキャンバスに描いていた使っていた絵画表現を、これはうつわに活かしたものです。モチーフの部分はかなり盛上げています。
制作している時は気づかなかったのですが、あとで、かなり讃岐的な、つまり香川県人らしい感性で作ったものと分かりました。
木地も地元で挽いたものなので、自然とそれに似つかわしいものになったのでしょうか。
↓時々、日記に制作の様子を綴ってました。
重箱の木地の仕入れ
重箱の木地固め
重箱の図案考案中
重箱の中塗り中
重箱の作業でできた漆かぶれ
重箱の炭研ぎ
重箱の彩色
漆の記録はきちんと残していなかったのですが、下地・中塗りは大森清太郎さん・貴太郎さんの盛り漆が主流で、上塗りは大森俊三さんの盛り漆だったと思います。
さて、余談ですが…。
このつばきの重箱は、私のかなりのお気に入りとなりまして、とある作品展のDM写真として使っていたのですが、その一つ前の展示会で思いがけなく売れてしまって、DMに載っている看板娘がいないのはまずいと、かなりあわてて数週間でほぼ同じものを作った記憶があります。(塗り下地までしているものがあって助かりました)
けっこうきつかったですが…
同じものをもう一度作るという仕事は、いい経験になりました。
つばき、素敵ですね。
オリーブもどくだみも見てみたいです。
いつか見せてほしいです。
私は子どもの頃、うるしの中で育ちました。
子どもだったのであまり覚えていないのですが、後藤という名をよく聞きました。
墨でといでいるのもよく見ました。下に塗った色が銘仙のように、ぼんやり浮き出てきて・・・・懐かしいです。
コメントを下さいましてありがとうございます。^^
そうなんです、先日岡山展が終わったばかりなんです…。すみません。 (香川からいらしたお客様もいました)
たまには地元でしないとなあ、と思いつつもなかなかタイミングがあいません。;;
>私は子どもの頃、うるしの中で育ちました。
子どもだったのであまり覚えていないのですが、後藤という名をよく聞きました。
えっ、tugumiさんのご生家は、漆のものとご関係があったのでしょうか。
ちょっと驚きました…。後藤塗りなら、香川漆器の代表の一つですよ。朱漆のたたきに溜めをしたもので、雅びで私も大好きです。
松本の実家でも、義父がよく後藤塗りの仕事をしていましたよ。義父はもう亡くなりましたが、懐かしいですねえ。