その椀がいい感じなので、ちょっとご紹介します。


縄文黒のお椀です。初期のころの器ですね。(この縄文黒椀の小ぶりのタイプです)

漆はもちろん、うつわが好きな方なんです。おそらく買われて5年くらいたっているのでしょうか。
とてもきれいに使って下さってます。

裏はこのようになっています。
…そうそう、いったいどこに故障があったのかといいますと…。

(もう漆でつくろっていますが)

お客様ご自身が、テープを貼って位置を記しています。
この部分の漆が、少し欠けていたんですね。
この縄文黒のお椀は、乾漆なみに漆を使っていまして、厚みもはんぱじゃないんですね。なので、堅い漆の厚みの部分が何かのおりに欠けてしまったのです。
木地はいっこうに問題ないので、少しの補修でキレイに治ってしまいます。
これができるのも、下地からちゃんとした漆(うちの場合は無溶剤の日本産漆)を使ってきちんと仕事をしているからなんです。
さて、6月になったというのに昨日から寒いです。

片付けてあった長袖の服をまた出して着てしまいました…。(押し入れからヒーターも再び出しました。結局あまり使いませんでしたが)
こんなに冷えるものなのでしょうか…?
ことしの天候はどうなるのかなあ。天候は、当然ながら採れる漆樹液にとても影響があるので、ものすごく気になってしまいます。