(雨が降ると漆かきができないので休みになる)
「ほんと、ハードな仕事っすよ



3辺目です。 なかなかカンナが思うように使えなくて苦戦中です。厳しいたたかいになりそうです。<6/20 本間さん>
そして、今日からいよいよ4辺目に入るんだそうです。
…そろそろ、漆樹液(初漆)が採れるころですね。(最初の傷で出る汁は、漆になりきっていないので出ても取らないものなんです)
さて、本間さんの毎日の様子を聞きました。
本間さんの受け持つ漆の木は約200本。(うち150本が保存会の支給林、50本が本間さん個人で用意した木)
朝、6時半〜7時頃に家を出て、師匠の佐藤春雄さんの家に行ってその日の予定を報告し、車で30〜40分かけて漆の木のある一戸市へ。
そして、その日の計画にのっとって山でもくもくと傷を付けます。最初の2週間は、佐藤さんと一緒に仕事をしていましたが、あらかた一人でできるようになると、ほぼひとりで過ごしているとか。(新しいステップに移る時は、また佐藤さんと一緒にやっていろいろ教えてもらうそうです)
そんな本間さん、今の仕事でむつかしいことは?と聞くと…。
「辺の長さ(傷の長さ)を決めるのがむつかしい」んだそうです。経験が少ないので、仕事の全体像がうまくつかめなくて「これくらいかな??」と悩みながら傷をかさねているんだとか。(前の傷の上部に、新しくさらに少し長い傷をつけて重ねていくが、その傷の形や形状にも意味があり、出てくる漆樹液の品質に大きく影響する)
それにしても、山の仕事って疲れます。

(私も漆かきを体験しているのでよく分かります…)
※山の中は時々ハプニング?もあって、本間さんも愛車(レガシィ)を漆林におっことしてしまい、なんとか引き上げてもらい無傷ですんだという事件もあったとか。(わ〜気を付けてくださいね。>_<)
どうして、漆かきのおじいちゃんたちは、あんなに軽々と山の中を駆け巡るんでしょうか…!?
本間さん、若者世代の代表としてうんとがんばってください
