娘を保育所ヘ連れて行く朝のこと。玄関を出ると、工房のネコのうり坊&ミルミルが、テンション高く私の車の前でウロウロしていました。(なんかすでにイヤな予感が;;)
また獲物〜?と気づいた私が近寄ると、小さなヘビ(たぶんヒバカリ)が、可哀想にちぢこまっておりました。

しかし、そのヒバカリちゃん、私の出現によって「もう絶体絶命じゃ〜」と思ったらしく… スルスルと移動を始め、こともあろうか、私の車のタイヤのホイールの中に入っていくではありませんか。ひええ、やめて〜〜〜

ヒバカリちゃんの長ーい身体が、すべてタイヤの内部のどこかに収まってしまい、周囲はしーーーーんと静寂が…。
おーいおーいとタイヤを叩いても、まったく反応はありません。(当たり前か…)
ことの張本人のネコたちは、そそくさと立ち去り、外出の時刻が刻一刻と近付きます。
このまま走行?イヤイヤありえない

…結局、松本がホイールをバキッと外してくれ、なかで鎮座していたヘビさんを無事レスキュー。遅れずに保育所にたどり着くことができたときは、心底ホッとしましたよーーーー。

さて、そんな今日は、これをご紹介したいと思います。
松本はまる一日中、漆刷毛の先を出す作業に時間をかけていました。


こうしてみると15〜16本くらいあるような…。
めったにしない作業なので、穂先を新しくしたい刷毛がたんまりありました。
漆刷毛は、長い女性の人毛で作られており、穂先が傷んだら、鉛筆の芯のように切り出して新しい穂先を作って使います。
※漆刷毛の切り出し/1 ※漆刷毛の切り出し/2
※中塗り用の漆刷毛を切り出しました。


穂先の短くなった刷毛を切ってしまい、歯ブラシ状?にした漆刷毛なんです〜〜。
深い器の内側を塗るイメージで制作しました。いま、そんなオーダーをいただいていて、その上塗りのために特別に作りました。(設計図をいろいろ書いて、どんな形の刷毛にしようかなやんでましたよ〜〜)
漆刷毛は、塗りの要で、出した毛の幅、穂先の厚み、切り出す角度、などによって塗りに大きな影響が出ます。
どんな柔らかさの漆を塗るかによっても微妙に調整が必要です。ほか、刷毛の毛の柔らかさ、粘り具合によってどの作業に使う刷毛にするか、腕の見せ所でもありますね。
手塗りで、うっとりするような、美しいコーティングをできるかどうか、道具にも大きくかかわってきます。
たくさん刷毛が新しくなりましたので、どんどん使ってなじませていきたいと思います。


さて、今日のおまけ写真は… ミルミルちゃんです。
ハンター歴12年、いつも獲物がいないか目を輝かせています〜。