家の中も何ごともなく、良かったです。(厳密には『何もなかった』わけではないのですが… 家に入った瞬間、空気の悪さにびっくり。すごく湿気ていたらしく保存野菜がカビていました…


木たちは、本当にのびのびいきいきつやつやしています

昨年、一昨年はへんなお天気が続いて、木も元気がなくってあまりきれいでなかったのですが、今年は『これが同じ漆の木?』と疑ってしまうくらい、良好です。
ほんとうに、環境って大事ですねえ…。
木は、動けないから特にそうなのかもしれません。


工房立ち上げ時期に植えた、7才くらいの年長さん(阿波うるし)です。庭の土も痩せているし、大きくなって土地がせまくなり隣りの木と近づきすぎたので、もう伸び悩みだと思ったのですが…。(渇水の年には1年で数センチしか伸びなかったことも)
今年は、みずみずしく伸びています。
この子たちは、漆掻きをする目的で植えているわけではないんですが…それでも、いきいきとしてる姿を見るのはなごまされます。^^


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この『黄色い葉っぱ』は、この年の木が、成熟してきた証しなんです。いよいよ今年の盛りを迎えてきているんですね。
…さて、この漆の葉っぱさんたちですが…。
この黄色い葉のほかに、ちょっと雰囲気の違う葉っぱがいろいろあることに気づきます。
例えば…


この子は、浄法寺の実生の木なんですが…。
『あれ?こんなだっけ?』と思うような、濃い緑のぴかぴかした葉っぱになっていました。
漆の葉っぱ、というよりも、見ようによってはカキの葉かツバキの葉に見えちゃうかも。


これは、新しく出てきた葉っぱです。
漆の葉っぱは壮年期を迎えると、水っけのない、かさかさごわごわした硬い和紙のような手触りになります。
今までは結構早い時期にそんな葉っぱになっていたんですが、今年はまだみずみずしいです。
香川県は、全国的にも雨の少ない土地なので、降水の少ないあまり今まではカサカサ期が来るのが早かっただけのような気もしてきました。

(今年は、けっこう雨がゆるゆる続いています)
工房の立ち上げから数年間は、ずっと忙しくて木をゆっくり観察する余裕がなかったのですが、ここ2〜3年は日記をつけている事もあってなるべくよく見ていると思います。
けっこう、あっという間に大きくなった漆の木ですが、もっと小さい時は気づかないだけでいろいろささやかな変化があったんだと思います。
さて、工房のネコさんも日常に戻っています。

玄関の床でくつろぐむぎ君です。
栗林公園に毎日通っていると季節の変化に敏感に
なりました。
生まれてくる命、殺されていく命もあります。
家の中にいては得られないものがあります。
野山にまじりて竹を取りつつよろづのことに使いけりという文が竹取物語にありますがそんな暮らしが
人間には向いているのかもしれません。
うるしの木や猫、虫たちに触れて毎日を過ごしている姿をみてそんなことを感じました。
ここしばらく香川県はいい雨が降っていたんですねえ。(庭に雑草がうずたかく伸びていて、びっくりしました… 昨日、松本が刈りましたが;;)
>野山にまじりて竹を取りつつよろづのことに使いけりという文が竹取物語にありますがそんな暮らしが
人間には向いているのかもしれません。
竹取物語…
そうですね、やはり人も元は野山のいきものだと思いますから、私も鮭間さんと近い考えかなあと思います。
東京出張中に、古代の漆の遺跡を見て来たのですが、今の人と変わらないかそれ以上の技術と感性を当時の人たちは持っていたようです。
そう思うと、なんだか深いものを感じます。
話はちょっと変りますが…
公園の子ネコさん、またいなくなったんですね。(ノ_-)クスン
まさか、とは思いますが…
可愛かったのでネコが好きな人が連れていってしまったんだと思いたいです。