2015年09月20日

■2008年の浄法寺漆の五貫樽を出して、漆をチューブ詰めしました。

国産うるしの専門工房として、2001年からスタートした、和うるし工房あい です。わーい(嬉しい顔)
工房の床下には、国産漆をタップリ詰めた樽が、ところ狭しと貯蔵されています…。
国産漆はたいへん貴重な高額の素材ですが…。申し訳ないのですが国産漆でありさえすれば、すべて高品質、というわけでありません。当然ながら、品質にはムラがあります。
そこで工房では、子供の時分から漆オタクだった松本が、目利きで選んた「これは好み揺れるハート」と思う国産漆のみ仕入れ、大量にストックしているのでした。
それらの漆の樽の一部が、10年前後の長期間の熟成を経て、眠りから復活することがあります。



バッド(下向き矢印)今回は、この漆ちゃんが目覚めようとしています。
国産漆の樽 浄法寺漆 和うるし工房あい
2008年産の浄法寺漆、五貫樽(19キロ弱)です。大森正志さんの盛辺漆(真夏に採取した漆)のようです。精製していない生うるし、荒味漆です。
久しぶりに蓋紙を外し、中身を確認。水分の揮発により、かなり量は減っているようですよ〜。
よく考えたら、仕入れた時は、その減った分の水分に対しても、しっかり払っているわけなので、もったいないといえば、そうなのかも…。たらーっ(汗)
でも、それだけ漆の中身が濃厚になり、よりグレードアップしていることにもなるんですね。
この浄法寺漆ちゃんは、木の樽で8年間過ごし、ほどよく熟成してきていたので、これから樽から出てくるのです。


バッド(下向き矢印)漆の成分の一部、比重の重い物が沈殿しているので、大きなヘラを使って、しっかりと底からかき混ぜます。
国産うるし専門工房 純粋な国産漆のみ 和うるし工房あい
ううむ…。がく〜(落胆した顔)
まったく精製していない生うるしのはずなのに、精製漆にしか見えないこの不思議…。


バッド(下向き矢印)樽の底には「イゴソ」と言われる木くずが沈んでいます。
国産の本漆 イゴソ
これは、漆掻きをした時に出る、カンナからでた木くずです。
この木くずが入ったままの濾していない生うるしを「荒味漆」と呼びます。一見、よけいな異物と思われるこの木くずですが、松本は長期熟成の場合は特にイゴソを重視していて、濾し取らず一緒に保存しちゃいます。(もともとは同じ木だったもんね…)

このイゴソと漆樹液をしっかりと練って一心同体にし、200gのチューブにツメツメします。


バッド(下向き矢印)というわけで、また大量の漆チューブが発生しました…。
国産漆のチューブ詰め
2015_1320.jpg
漆の情報を記載しナンバリングをする松本。ナンバー80までいったようなので、水分が飛んだとはいえ、さすが五貫樽はデッカイなあ…。タップリ入っています。
この2008年の大森正志さんの盛漆は、仕入れた時は「下地か中塗りにでも」と思っていたんですが…。
なかなか出世して、黄味の強くてきれいな、いい感じの漆になっていました。ぴかぴか(新しい)
木樽での熟成は終了して、これからチューブ内で緩慢な熟成を待とうと思います。わーい(嬉しい顔)

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posted by 宮崎佐和子 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) |   工房に届いた漆たち
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