
しかし、日中は夏の名残りを思わせるような好天でしたよ!
このお天気を見て、いつもは塗り部屋にこもっている松本もゴゾゴゾ出て来て、何やら始めました。



久しぶりの天日精製です。専門用語では、手グロメとも言います。
工房では、主に熟成させた生うるしを使う事が多いですが、ときどき自家製の精製を行っています。
道具はいろいろ使ってきましたが、最近はこれを使っています。※たらいのフネとカイ


お日様にあぶって、ひたすら根気よくかき混ぜます。
今回、精製している漆は、2010年産の茨城県の漆です。飛田さんの漆ですね〜。
写真の右端に写っている樽に入っていました。精製してみた量は1貫弱と少なめです。
作業当初は、このような感じの色でした。

どんな作業かは、下の動画をごらん下さい。(1分くらいです)
単調な作業ですが、ひたすら続けます〜〜〜。






漆を櫂ですくって落とす間に、表面の水分が飛び、落ちた時には濃い飴色に色が変わります。
それが重なって、このような年輪みたいな模様になるというわけですね。

そして、だいたい3時間後。

だいたい仕上がりました…。
ねっ、カラメルみたいな美味しそうな色でしょ??
香ばしく、甘い味がするんじゃないのと思ってしまいそうです。
今日、天日精製したこの漆は、もとの樽に一度おさめられました。
もうしばらく安静にして、また様子を確認しようと思います。
