2006年11月12日

■工芸展、漆芸研究所展に行ってきました。


ここ数年、ずっと足を運んでいなかった工芸展・研究所展。いつもこの時期は作品展の追い込みで忙しくって、なかなか足を向けられなかったのですが今年は松本と一緒に行ってみました。
(両施設は同じ敷地内にあって、どっちも私の母校なのです)
11/12 工芸展入り口
工芸展入り口。
高松工芸高校はもう創立108年になるのです。
街中なので戦時中は
高松空襲の被害に遭った場所でもあります。


まずは漆芸研究所に行って、久々に先生方にお会いしました。
時間帯が良かったのか、ふだんはめったにお会いできない無形文化財の先生方もおいでになりました。

11/12漆芸研究所の漆の木
なつかしい! 
漆芸研究所の裏(工芸高校の敷地内)にある、ウルシの木。
高校生の時はこれがウルシだと知っていた子は居たのかなあ。


11/12傷跡のうろ
古い傷付けのあとが「うろ」になってます。
樹皮のケロイドのようなものでしょうか。
当時は研究生1年の時、この木を教材に
「漆かきのまねごと」をしようと傷をつけました。
その方向にどっぷり浸かった今思えば、
たしかに本当の漆かきの内容とはほど遠くて
「まねごと」の内容だったのですが
すごく感動して出てきた樹液をいとおしく思ったものです。
こんな体験って、大事です。
(古傷だけなので今はしていないみたい)

11/12食堂のうどん
工芸高校の食堂のうどんも食べました。
(エビ天が乗ってバージョンアップ)
松本は「んなまずいうどん食べるか」って言ってたけど
おいしいからじゃなくて、なつかしいから食べるの!


今日の夜は、研究生時代の同級生と一緒に飲みに行きました。進路はみんなバラバラだから、会うことが全くなかったけど楽しかったです。

松本と私が独立して思う道を進んだとき、周囲の方々からはいろんな意見をいただきました。今思うとやっぱり危なっかしげで心配されていたんだなあ。
古巣?に戻って今日はちょっと気が引き締まった気分です。明日からまたがんばろう…iモード
posted by 宮崎佐和子 at 23:52| Comment(6) | TrackBack(0) |   展覧会鑑賞・イベント参加
この記事へのコメント
はじめの一歩を確認に行く時間。
これは歴史があればあるほど、懐かしさで
思い出に浸って、そして、明日からって
元気を貰えてよかったですね〜

私も往復でポチッとね♪
Posted by ききょう at 2006年11月13日 04:38
ききょうさん、いつもありがとうございます! ^^
(コメント整理させてもらいました)

実は忙しいのもあったけど、やっぱり“古巣を確認する”という行為をためらう気持ちもチョットありました。だから、何年も行かなかったのかな。
ほんと、逆に元気をもらうことができて良かったです!
Posted by 宮崎佐和子 at 2006年11月13日 19:23
日程が合えば是非行きたかったのですが
作品展の写真があればアップして欲しいですね
許可がいるのかな?
そうそう昨日奈良のギャラリーで
高松の脇初さんという作家さんのお盆を買いました 
なんとなく参考にしようかなという不遜な考えですが すごく漆代と時間がいりそうです
あ その前に腕がいりますね 
Posted by 大塚 at 2006年11月13日 23:03
大塚さん、こんばんは〜〜^^

カメラは持っていたのですが、研究所展では1枚も写真を撮っていないのです〜(入り口の写真すら)
私にとっては神聖な場所のうえに、お世話になった先生方そしてめったにお会いしない人間国宝の先生方に囲まれて…^^: どきどき。
脇先生は漆の会でお会いしたことがありますヨ。
どんな御作を買われました??
Posted by 宮崎佐和子 at 2006年11月14日 21:01
え〜と 箱には彫漆富貴干菓子盆と書いてました 八寸くらいの盆に大輪の牡丹を彫ったものです ベージュだから白漆がベースですかね 層によっては金粉を混ぜているように思います 高松三越の伝統工芸会でその方の同じ色のブローチとカフスがありました 長皿では賞をお取りになってました
もとはすご〜〜く高価なんでしょうけど 申し訳ないがすご〜〜〜〜く安くで購入しました
蒟醤があればそちらの方が欲しかったのですが
 お二人はきゅう漆がご専門で蒟醤はされないんですか? 
あ そうそう元々は別のギャラリーで私が金継ぎを習った木象嵌作家の方の作品展にいったんです
http://blog.kansai.com/yattmmm
を見てください
Posted by 大塚 at 2006年11月15日 00:14
大塚さん、こんばんは!^^
「工芸日々」オキニイリに入れました。

確かにその作品は、かなりするものと思いますよ、彫漆だし。きっと同じ堆漆板を使ったのでしょう。

蒟醤は、松本の得意分野です。伝統工芸展に出すようなものは今は作ってないのですけど、密かに作風に取り入れているものもありますよ〜。(私は蒟醤はニガテでした、存清の方が好きだったな ^^;)
Posted by 宮崎佐和子 at 2006年11月15日 21:24
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