
いろんな小鳥たちが、忙しげに枯れ葉や大きな羽毛やら、巣材と思われるものをくわえて飛び交っています…。お気に入りの素材で、巣作りに大忙しなのですね〜。
先日は、ビックリすることがありました。
工房の庭には、モクレンの木があるのですが、そこに不釣り合いな?カラスさんがよくとまっていました。
よく見ると、カラスたちはモクレンの小枝をたくましいクチバシでグイッと曲げ、足で踏んづけて、バキッと折り取っているではありませんか!!そうしてせっせとどこぞへ運んでおりました。
モクレンの枝がやや少なくなりましたが;;どこかでカラスさんの巣になっているのでしょうね…。
さて、そんな今日は…。
遅くなりましたが、引き続き、オーダーのお弁当箱のご紹介をします。

↓うさぎとかえるのお弁当箱です。

なにやら楽しげなお弁当箱でしょう?
ごらんの通り、鳥獣戯画にならったモチーフなんです。うさぎとかえるの酒宴が情景です。
蓋の外側は無地で…。蓋を開けると、酒宴のはじまり。楽しげに酒を酌み交わす様子がうかがえます。
ここまでは、両名とも、わりと平常モードですが。
↓はめ込み式のおかず入れを取り出すと…。

『なんや、よっぱらっとるがな!』『へべれけになってるやん!』
…というのが、お客様のご要望でした。


↓ぐで〜〜〜〜。

もう、のめましぇん!!!
って、お弁当箱でここまで遊べるとは、思いませんでした…。
絵付けは松本です。
この機会に鳥獣戯画について資料を調べて、試作を作って手慣らしをしました。あの勢いのあるタッチに合うような筆がなかなかなくて;;道具に苦労したようです。※


楽しく制作させていただきました。ありがとうございます。

とても滋味あるモチーフですので、この機会に時々登場させたいなと思っています。

さて、今日のおまけ写真は…
ウルシの木の幹に結集する、テントウムシのさなぎたちです。
大きくなった幼虫さんたちが、ぞくぞくとここに集まってますよ!(なぜ?)
集団サナギになりそうです…。
祖母から、漆の木には近寄らないようにといわれて
育った覚えがあります。
ただ、大人になった今は漆製品が、とても綺麗で
惹かれるものがあります。
(^ ^)
遊んでいて知らずにかぶれちゃった;;というのは、案外見聞きする思い出話ですよね。
(男の子がウルシ科の木の枝を折って、ちゃんばらごっこして大かぶれしたとか…)
↑
枝がまっすぐなもので、刀に最適!と子供のお眼鏡にかなうそうです;;
漆器って、奥深いものがあってやはり日本人の感性に合う器だなーと思います。
(考えれば、植物性ってところもまた…)
植物のチカラってすごいですよね。
私は以前会社勤めをしていましたが、漆の神秘性に惹かれてこの仕事に入りました。
でも、残念ながら漆もその他の材料も、天然素材、しかも国産の素材100%で作っていくのは、とても大変なんです;; (入るまで知りませんでした… 涙)
つくづく漆って不思議だな!と思うことの連続なんですよ〜。