最後に役員同士の連絡網を、ということで、LINEが使われることになりました。(当然ですよね;;)
同じガラケーを8年くらい使ってて、ぜんぜん困らず、しかも格安プランが利用できるので「いけるところまでいこう!と思っていた私は、LINEに参加できないので申し訳なかったです。別途メールで連絡いただくことになりました。
しかし、同じガラケーユーザーの保護者さんも何人かいらして、ホッとしましたよ〜。皆で「もう換え時なのかしら…」とささやき合いましたが、ホントどうしましょ。

さて、そんな今日は、漆の作業の様子です。

↓たくさんの朱溜のお皿…。径15cmくらいです。

実はこのお皿、変わり塗りの朱溜になります。後藤塗り風になるんですよ〜。
「後藤塗り」とは、どんな技法の塗りか大ざっぱに言いますと…。
朱漆を塗り、その塗膜が乾く少し前のタイミングで、表面に凹凸をつけ、その上からフセ(溜)をかけ、研ぎ出し、艶付けをしたものです。
工房では、最後の艶付けはしませんので;;変わり塗りですね。


なつかしい!6年くらい前に制作したものです。
この漆の特長を活かした風合いです。
↓ちょっと近付いて…。「仕掛け」が見えますか?

漆が乾きかけた時に、表面をひっぱるようになでて、細かい凹凸をつけています。
これがのちに美しい景色となって浮かび上がるのです。
あ、工房には、ちゃんとした後藤塗りの座卓もあります。
↓工房にある後藤塗りの座卓です。

松本の亡父の作ですよー。
大きな丸い斑がたくさん浮かんでいますが、これは漆塗膜の表面を指でたたいて作ったものなんです。
座卓は大きな家具ですから、こうしたダイナミックな仕掛けがとてもよく合います。
もちろん職人さんによって表情が全然異なるので、それも面白いんですよ。最後に艶付けを行い、後藤塗りらしい模様の奥行きがクリアになります。
赤い器はとても華がありますから、たくさんの方に見ていただきたいなと思います。


今日のおまけ写真は、ウルシの木にスリスリする、工房の猫のうり坊です。
浄法寺の実生で、一度切り倒して箒状になっている木ですが、すっかりうり坊のナワバリの一部となっています…。