娘は毎朝、お父さんにウルシの木にとまっているセミを捕まえてもらい、マイ虫かごに入れて登園します。
そして、砂場で遊ぶかわいらしい「乙女グループ」を素通りして、「メンズ団」へ向かう娘…。
毎朝、園庭で開催されている、紳士のサロンへ出席します。
そこはいろんな虫かごが並び、自分の虫たちを公開し、意見しつつ交流する、ジェントルマンの社交場が各所で繰り広げられているのです

そこで、ちょっとお兄さんが持ってくる立派なクワガタに見入ったり、自分のセミをほめてもらったりと楽しんでおります。

夏って、子供の時はホント楽しかったことを思い出しました。
さて、そんな今日はこれをご紹介したいなと思います。
↓松本の仕事部屋の漆室の中には…。

完成したばかりのめんぱのお弁当箱かな??
いやいや、実はこれ、修理品なんですよ〜〜。お客様宅からお預かりして、ただいま入院中です。


こちら、持ち主のお客様が撮影された写真です。
ホラ、こんなふうに端っこのフチが8ミリくらい欠けてしまってたんです。

軽くて使いやすい、めんぱちゃんですが…。木地となるヒノキやサワラは針葉樹、とても柔らかいのです。
(なので、あんなに曲げることができるんですね〜〜)
漆の塗膜は丈夫なんですが、土台の材が柔らかいので、衝撃とかでときどきこういったことが起こるんです。

↓でも、こんなにきれいに直りましたー。


凹んだ部分を下地でつくろって、復旧しました…。
欠けたパーツが残っていなかったんですが、あるほうが作業の手助けになることが多いです。
待っていただくのも、直すのもひと手間かかりますが、こうしてきれいになるのが漆の良いところですね。

お子さんのお弁当箱に使ってくださっているそうで、なくてご不便をおかけしているでしょうね…。
しばらく塗り肌を締めてから、お手元へお届けしたいなあと思います。


さて、今日のおまけ写真は… お昼寝むぎ君です。
白目(しゅんまくですが)をむいて棚の上で倒れるのが、最近の日課です。