工房のネコたちも思い思いの場所で、行き倒れておりますよーー。
さて、先日、お客様からご注文いただいた、端反のお椀をぶじ納品してホッとしているところです。

↓ケヤキの端反椀、2タイプです。それぞれ5客ずつのご注文でした。※

ツヤツヤの黒溜です。黒いお椀なのに、なんだか華やいで見えるから不思議ですね。
↓サンプルで制作した木地はこちら。

左のお椀が、径12.5cm 高さ7.5cmくらいです。
右のお椀は径14cmくらい。高さはほぼ同じです。お客様に見ていただいたんですが、どちらも採用になりました。
↓こちらが完成品です。


濃い木地溜仕上げかと思って前回はそのように書いていましたが…。黒溜だになりました。

お色はおまかせくださいました。厳密には黒溜と木地溜の中間くらいの仕上げにしました。
黒いお椀なんですが、かすかにケヤキの木目が感じられる、やや透明感のある黒です。キレイですよっ。

松本のおすすめです。
↓手持ちの雰囲気はこんな感じです。


…さすが松本のコレクション漆だなあ。
「国産漆」と言っても、一般的な?漆では、こういった雰囲気にはなかなかできないです。
とくに調合した漆ではなく、ていねいに長期熟成させた漆の自然な表情なんですよ〜〜。

うすく12回くらい塗り重ねましたので、この微妙なニュアンスが生まれました。

光線が強く当たるところは、透明感のあるビターショコラのようなカラーです。
シンプルですが、国産漆の魅力っていろいろあるなあと思わせたお椀でした。
少し形が違うお椀2種ですが、とても使い出があると思います。
ながくご愛用くださると嬉しいです。


さて、今日のおまけ写真は… 松本の漬けた今年の梅干しちゃんです。
スモモみたいなデッカイ梅だったので、立派です。
たっぷり梅酢も取れてラッキーです。
