正確に数を数えたことはないのですが… 確実に10本以上あると思います。まだ「苗」というような小さい子を含めると相当あると思います。


この子たちは工房の立ち上げの時に、徳島の漆かきさん(東官平さん)から苗を分けていただいて植えて、この庭で育てたものなんです。


松本が痩せています
そして木はほんの苗木でした。

そして木はほんの苗木でした。


…漆の木も、松本も立派に大きくなりました。
庭の土はありふれたかこうどで、痩せた土なんですが、よくこんなに大きくなってくれたものだと思います。
さて、その思い出深い阿波漆の木ですが…。
ちょっと行き違いがありまして… 枝を切られてしまったんですね。



これにはわけがありまして…。
今、庭に新しく材木置場兼作業場を作る計画を進めていて、そこに知り合いの業者さんに来ていただいていたんです。
一応松本が「伐る木、伐らない木」を説明していたのですが、その方は勘違いしたのか、隣接していたこの阿波漆の木の枝まで、派手に切ってしまったんですね。
(漆は切ったらかぶれるかも、とはお話していたんですが、あまり気にされておらずそのまま帰ってしまいました)

こんなにいっぱい枝が…。涙
最初はちょっと悲しかったのですが、でももう切っちゃったものは仕方ありません。
大きな枝がへんなふうに無くなってしまい、木の形がおかしくなってしまいました。
もう、ここまできたらいっそ「もう根元から切っちゃおうか?」と松本と話しています。
近いうち、本当にこの子は根元からバッサリ切り倒してしまうかもしれません。



「けっこう出るなあ〜」と見入ってしまいました。
で、その木を切った業者さんですが…。
やっぱりというか、お気の毒にかぶれてしまったみたいです。(さっき、お電話して分かりました)
1、2日してまた作業に来られる予定だったのですが、お休みされてて「もしや?」と思って確認したらそうでした。どのくらいかぶれてらっしゃるんでしょう? 明日、また作業に来られるそうなんですが、どんなご様子かドキドキします。
工房には今まで大勢の方が来られて、漆の木を見て帰られましたが、うちの漆の木でかぶれた人を輩出したのは今回が初めてです。
やっぱり近づいたりしたくらいでは全然平気なんですが、「切った、触った、運んだ」というのはてきめんに効きました。
…本当にお気の毒で、申し訳ないです。

さて、今回の作業でお引っ越しの木です。

わ、お懐かしの新潟の漆さんではないですか。
2年前に、新潟の名物漆かきさんの渡辺勘太郎さんからいただいた、新潟産の苗です。(ぜんぜん大きくなってないですね;;)※新潟からうるしの苗が届きました。
この子がいた所に、物置が建つので、お引っ越しです。
…さてさて。
うちの漆の木には、よくカマキリの卵がついているんですが、多分にももれずこの子にもカマキリさんのぴかぴか卵が産みつけられていました。


どうしてこんなところに産むのかなあ〜、かなりきわどい所に卵がついています。
この先端の部分は、葉っぱが落葉したら無くなってしまいます。そうしたら哀れこの未来のタイムカプセルは、地面に落ちてしまいます…。


計画的にお願いいたします。(_ _)