2009年01月01日

■中国(畢節)のうるし掻き道具。

先日、5回に分けてご紹介した臼杵さんの中国うるし掻きレポ
その気になる「うるしかき道具」ですが‥。
臼杵さんが、現地で買って日本に持ち帰っているということで(さすが〜)年末に見せていただく約束をしていました。

バッド(下向き矢印)中国(畢節)のうるし掻きさんの格好。
12/30中国の漆掻き職人
この、一見レインコートにも見える仕事着は、ふつうの服なんだそうです。(漆でガビガビになっているんですね;;)
手に下げてらっしゃるのは、採った漆を溜める容器。脇に挿しているのは、幹に傷をつける刃物です。
このいでたちからしても、すごい仕事量をこなしているんだなあと思いました。

さて、気になる中国のうるし掻き道具ですが‥。
やっと見せていただくことができました。ぴかぴか(新しい)
もともと、香川県ご出身の臼杵さんが帰省されたので、工房まで持って来てくださったんです。^^

では、お見せしようと思います。
でもその前に‥。

バッド(下向き矢印)ちなみにこれが日本(浄法寺)の漆かき道具。
12ウルシ掻きの道具
松本が浄法寺で研修中に使っていた道具です。

カンナでキズ(というより∪字型のミゾ)を幹に切り込んで入れ、そのミゾににじみ出た樹液をヘラで掻き採り、タカッポに入れます。(各道具や作業の名称は地方によって異なりますが、ここでは浄法寺に準じています)
※動画つきの本間さんの浄法寺の漆かきだより9を参照にしてください。


さて、いよいよ中国(畢節)のうるし掻き道具です。

バッド(下向き矢印)採った漆を入れる容器。
12/30中国の漆掻き道具1

この容器の素材は竹です。持ち手はビニール等。
12/30中国の漆掻き道具7←現地の職人さんが左手に筒を下げていますね。
この道具は日本ではタカッポ、カキダルと呼ばれているもので、日本では木の皮(シナノキ等)でよく作られています。
日本のはもっと端正でシンプルな感じなのですが‥こちらは独特の雰囲気ですね。
横に取っ手がついてあったり、刷毛をぶら下げるフックがあったりとなかなか合理的に作られていますよ。

12/30中国の漆掻き道具2
そして、ふちの一カ所にこのような部分を作っています。
にじみ出た樹液を「刷毛」で採ったあと、この凹みの部分でしごいて漆を中に入れるんだそうです。

バッド(下向き矢印)そして刷毛は筒の横のフックにぶら下げるようになっています。
12/30中国の漆掻き道具3
漆がいっぱいこびりついてますね。

バッド(下向き矢印)刷毛の全体の様子。12/30中国の漆掻き道具4
素朴でしっかりした刷毛です。
これで、ミゾの中に湧き出たうるしをちゃんと掻き採ることができるんですね。

バッド(下向き矢印)穂先のアップ。
12/30中国の漆掻き道具5
12/30中国の漆掻き道具8
刷毛の毛は「牛の尾の毛」らしいです。
かなり固くてコシがあります。日本の漆刷毛によく似ています。中でも乾漆刷毛、つまり馬の毛の刷毛に似ているでしょうか。

バッド(下向き矢印)幹にキズを付ける刃物。
12/30中国の漆掻き道具6
12/30中国の漆掻き道具7←現地の職人さんがさやを作って脇に挿しているのがそうです。けっこう大きな刃物なんですよ。
12/30中国の漆掻き道具9
刃先はこんなふうになっています。
中国のうるしかき←この刃物で、漆の木の幹に横一文字に付けたキズの幅を上下に広げて、漆を出すらしいです。

さて、これらの「漆掻き三点セット」ですが‥。
最初の2点、つまり漆を溜める筒と刷毛のセットは、取材した漆かき職人さんから直接、使っていた現物を譲っていただいたものだそうです。
最後の1点、つまり刃物は、別の方から(地主である農家の方)からのものです。
何やらとっても素朴で、使い込んでいい雰囲気の道具たちですね。^^
でも、使い心地はどうなのでしょう?
この刃物も、かなり刃先が心もとない?感じなのですが‥。これでちゃんとかなり太い木の幹に、樹液が出るくらいのキズを付けて仕事ができるもんなのでしょうか??
いろいろと疑問が湧いてまいります。

臼杵さんと松本、この二人がいて道具を検分しただけで「へ〜え」で終るわけはありません。
当然、「とりあえず、試してみよう!」ということになりまして‥あせあせ(飛び散る汗)
工房の庭にある、阿波うるしの木で実験をしてみることに相成りました。
その実験もこのあとご紹介したいと思います。


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posted by 宮崎佐和子 at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 中国の漆かきだより
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