2009年01月02日

■現地の道具でウルシ掻き実験です。

さて、前回の続きです。
実家のある香川県に帰省して、さっそく工房に寄ってくださった木工家の臼杵さん。
昨年は、中国の貴州省の畢節(ひっせつ)というところへ「中国のうるし掻き」を取材に行かれて、その際に「中国の漆かき道具3点セット」を持ち帰られました。
その興味深い道具たちを見せて下さったのですが‥。
「コレってほんとに使えるの?」ということになり、工房の庭にあるウルシの木で試してみることになりました。あせあせ(飛び散る汗)


バッド(下向き矢印)実験に使ったウルシの木の前です。
1/2漆かき実験1
臼杵さんと松本です。
「こっちこっち!」と呼んでいます。

昨年11月に行き違いで枝を切られてしまったウルシの木ですね。(役に立ってもらいます)
とっぷりと日も暮れかけていますが‥ さっそく始めるといたしましょう。^^


バッド(下向き矢印)臼杵さんがモデルで再現して下さいました。
1/2漆かき実験2
左手に筒を下げて(その筒には刷毛がかけられてます)、キズ付けの刃物で切り込みを入れます。

12/30中国の漆掻き道具9←前回は頼りなげに見えた、中国のうるしかき用の刃物ですが‥。これがけっこう切れました。
びっくりです。

かんたんに幹に切り込みが入りましたよ。
1/2漆かき実験31/2漆かき実験41/2漆かき実験5

バッド(下向き矢印)切った10分後の様子。

1/2漆かき実験6
落葉したあとの木ですが、東北と違って比較的最近まで葉っぱがあったので、まだウルシが出ました。
(枝を伐ってしまった職人さんがかぶれるわけですね。;;)


バッド(下向き矢印)切った30分後の様子。

1/2漆かき実験7


バッド(下向き矢印)1日後の様子。
1/2漆かき実験8

‥とこんな感じで、冬場にもかかわらずちゃんと樹液が出るくらいの切り込みが入れられました。
もちろん、そうとう大雑把なキズですが。
でも「樹液を採取する」という目的は達成することができる道具でしたよ。
そして、このにじみ出た樹液を、牛の尾で作った刷毛で掻き採るわけなんですね。
うちのウルシの木にしっかり傷を入れるのは初めてなので、つくづく観察してしまいました。;;


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


さて、実験して感じたことですが‥。
やはり中国と日本、背負っている文化背景がまったく違うんだなあと実感しました。
中国はあふれる資源をもとに、細かいことは考えずにワイルドに仕事をしているという感じです。道具も合理的で「あるものを転化させて使っている」というような空気感が感じられます。
日本はと言うと‥。
限られた資源をもとに、繊細に高度に仕事をしているようです。道具も、とことん考えて特殊でマニアックに進化させたもの。
日本人って「おたく」なんだなあ、としみじみ思いました。

さて、「和うるし日記」ですが、しばらく中国ウルシの話題が続きましたがいかがでしたでしょうか?
いろいろ発見や新たに感じることがあって、私たちはとても面白かったです。^^
また新しい視点で、ウルシを見ることができるかもしれません。
(それにしても、臼杵さん楽しすぎですね‥。また、よろしくお願いいたします)


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posted by 宮崎佐和子 at 20:30| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ 中国の漆かきだより
この記事へのコメント
こんばんわ
わ!!漆見ただけで、痒くなりそうです。。。(笑)
Posted by 塩田 詔子 at 2009年01月03日 18:57
塩田さん、こんばんは!
おかげんはいかがでしょうか。^^

>わ!!漆見ただけで、痒くなりそうです。。。(笑)

これ、ホントによくかぶれましたよ〜(って私たちではないんですが;;)
木から出たての漆は、ほんとに強烈です。
もう大丈夫とは思うんですが、気をつけてくださいね。
Posted by 宮崎佐和子 at 2009年01月04日 23:12
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