写真を撮りましたので、ちょっとご紹介します。




内側が金色だと、お酒が映えてとてもよさそうかな…と思います。^^
この金の上にさりげなく花を散らした絵をいれてもいいですね。
こうした金属(金、銀類)と漆はとっても相性が良いです。地金高の時でちょっと勇気がいった?のですが、昨年はプラチナ箔も仕入れたので、おかげでこうした箔仕事も表現の幅も広がりました。


シンプルな木地溜めにしていたのですが、なんとなく物足りなかったので金を貼ってみました。

ほんの少し、木地がちらっと
見えるように地を残しています。
見えるように地を残しています。
これらのものは、この金箔の上に薄く溜め塗りにして仕上げる予定です。そうすると、この鮮やかな金色は漆の飴色の塗膜に覆われて落ち着いた感じになります。
うんと強度も増すんですよ。


松本がつい出来心で?作ってみたお箸です。すごく細く、デリケートで作られています。


竹の素材感はしっかりと残っていますよ。
これは、仕上げにすり漆をほどこして、金色をなるべく活かしておこうと思います。
こうした「箔」を貼る時は、一般にはいわゆる「箔下漆」という商品名の調合された漆を下地に使っていると思います。
では、うちの工房の場合はどうしているかというと…。
手持ちの生漆の中から、適しているもの(薄く伸び、乾きが早くよく締まる漆)を探しておいて、それを使うんです。
こうした金箔貼りの仕事は、漆の仕事の中でもポピュラーなものですが、その効果は抜群です。本当に、がらりとその雰囲気を変えてしまいます。
こんな仕事は、うちは毎日するものではないので、ちょっと楽しかったですよ。
コメントを下さいまして、ありがとうございます。^^
>箔ははがれやすいとか、拭くとすぐ取れてしまうとかそうゆうことはないんですか?
わ、おっしゃる通り、金はとても破れやすいです。そして箔の厚みは非常に薄いです。(かざすと向こうが透けて見えるほど;;)なので、箔を貼った表面はとってもデリケートで、乱暴に扱うとあっという間に摩耗してしまいます。
なので、定着の意味もあって上にすり漆か塗りをかけて漆の保護膜をつくります。(お仏壇みたいに金箔そのままの場合もあります)
ただその保護膜が厚くて丈夫になればなるほど、この金本来のスカッとした輝きは漆の塗膜に隠れてしまいますが…。
こう考えると、箔をほどこしたものはやはり非日常的なものとなって、鑑賞やまたときどきソッと大事に使うものになってくると思います。
…でも、金の輝きはとっても魅力的ですね。♪