2009年03月25日

■漆の種の脱ロウ・硫酸法1

初めまして、弟子の芝吹です。
工房に通うようになり、もうすぐ2週間になります。隣りの丸亀市から自転車で約40分かけて通っています。花粉防御のために、マスクをして帽子を目深にかぶっているので、かなり怪しい感じですたらーっ(汗) 
そんなのですが、これからよろしくお願い申し上げます。


先日3/16に、初めて硫酸法による漆の種の脱ロウをしました。その時の様子を紹介します。

3_25_zenkei_.jpg
 
工房には、浄法寺、阿波、新潟、北海道、高知の木が育っており、自然交配でできた工房の木の種を使いました。阿波の木になった種と浄法寺の木にになった種です。自然交配なので、阿波はそれ以外の浄法寺、新潟、北海道、高知どれかがお父さんで、浄法寺も自身以外のどれかがお父さんになるそうです。

 
バッド(下向き矢印)始めに、種の殻をとりました。種を棒で突きます。
 (写真の棒は漆の木で出来ています)
種を棒で突く


バッド(下向き矢印)そのあとに、少量なので軍手で揉んでとりました。押しつぶすのではなく、種同士をこすり合わせるイメージで揉むのがコツとのことでした。殻を風に飛ばしながらすると種だけがボウルに残りました。
gnnte.jpg


だいたいとれてきたら、ボウルに水を入れ、水に浮く種を捨てました。水に浮く種はシイナ(中身のない種)なので脱ロウ前に捨てます。これからいよいよ脱ロウです。
今回は硫酸を使った方法です。硫酸法の脱ロウは硫酸でロウを焼き焦がすという方法です。
硫酸法は熱処理法(熱湯でロウを溶かして灰に付着させる)より発芽率が高いそうです。

バッド(下向き矢印)硫酸は金属を溶かすらしく、水が入るように大きい容器でユウヤクのかかった陶器を使用しました。瓶に入れて、かき混ぜました。
kakimaze.jpg

kakimaze.jpg


種を入れて、種が隠れるくらいの硫酸を入れたら、入れてすぐにシュワーとなり、ドライアイスの煙のような白い煙が立ち、種が黒くなりました。硫酸も黒く変化しました。
15分、25分と途中種を取り出して様子を見ながら。30分かき混ぜました。

バッド(下向き矢印)硫酸で表面が黒く焦げています。
tochuu.jpg


30分後に瓶に満杯まで水を入れたら、あわあわになりました。
穴を掘り、瓶の水を捨て、種を捨てないように網を瓶の口にあてて、網に種がたまるように気をつけながら流しました。横に水を用意して、瓶の水を流したら、さらに水を流して、なるべく硫酸が薄まるようにしました。2〜3回水で瓶を洗い、網に入れた種を水で洗いました。水をいっぱいにして網を揺すって種を洗いました。

mizudejpg.jpg


バッド(下向き矢印)表面が焦げていました。
kurokojpg.jpg


網ごと手で揉んで黒焦げた表面を取ると、焦げた表面のロウ部分がとれてきて、中がでできました。とれたら、このまま水の入ったバケツに入れて種をふやかします。半透明になり、膨らんできて手で裂けるくらいになるまでつけておくそうで、だいたい4日間ほどです。漬けすぎると腐るので、水は毎日取り替えて、腐るのを防ぎます。
kuroihyou.jpg


この後、4日後に種まきをしました。
はじめてのブログでつたないですが、次は種まきの様子を紹介する予定です。ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
おととしの4月に、松本が熱湯と木灰を使った脱ロウ法で漆の種を下ごしらえする様子をご紹介していました。
でも、この木灰法は彼女は自分ですでにやってみたあとだというので「じゃ違うやり方でしよう」と、今回は酸を使った方法で脱ロウしてみました。
最初、硫酸液にびびっていた彼女ですが、うまくできたようです。どうぞ、後編にご期待ください。^^


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posted by 宮崎佐和子 at 22:43| Comment(6) | TrackBack(0) |   弟子の日記
この記事へのコメント
こんにちわ
あたしも漆の弟子です(笑)
室かぁ〜〜〜。うちの先生は、洋服入れるスチールの箱に、濡れ雑巾を入れて、板のかけらを使って脚を作りそのうえに板を引いてふき取りのペーパーを引いて簡単な室作っています
が、この乾きにくい季節のこのかなり重宝してるようです。なんせ、作業場が台所なんです、今は寒いので。漆にかぶれませんか??あたしはかぶれては治り、かぶれては治りの毎日ですが、かゆいのにずいぶん慣れてきました
がんばって早くプロになって下さいね!
Posted by 塩田 at 2009年03月25日 23:07
脱ロウに熱や硫酸を使う・・・フム。
要するに自然界では鳥が種を食べて、糞をする行為によって自生地を広げているんでしょ。
だったら、ニワトリとかに食べさせて鶏糞を蒔けば肥料にもなって一石二鳥なんてことになりません?
もちろん、鶏舎に入れておかないとネコの遊び道具に??!!
Posted by 舁だんじり at 2009年03月26日 19:30
塩田さん、こんばんは☆
コメントを下さいまして、ありがとうございます。^^ 代わりにお返事をさせていただきます。 塩田さんも漆のお弟子さんですものね〜
見守ってやってくださいませ。

>室かぁ〜〜〜。うちの先生は、洋服入れるスチールの箱に、濡れ雑巾を入れて、板のかけらを使って脚を作りそのうえに板を引いてふき取りのペーパーを引いて簡単な室作っています
が、この乾きにくい季節のこのかなり重宝してるようです。なんせ、作業場が台所なんです、今は寒いので。

おもしろいですねえ。
なんだか、キッチンでパン生地つくってを発酵させているみたいな感じですね。(ケースの中に大事に入れているのが漆を塗ったものだなんて)
楽しそうな光景です〜

>漆にかぶれませんか??あたしはかぶれては治り、かぶれては治りの毎日ですが、かゆいのにずいぶん慣れてきました
がんばって早くプロになって下さいね!

ありがとうございます。喜ぶと思います。
弟子はつい先日まで、漆芸研究所の生徒だったのでかぶれとかは大丈夫かとおもいます。(でも、今は作業場の環境作りをしていて、漆の仕事はまだできていない;;)
でも、近いうちにそんな様子も見せたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
Posted by 宮崎佐和子 at 2009年03月27日 00:15
舁だんじりさん、こんばんは!
いつもありがとうございます。^^

>脱ロウに熱や硫酸を使う・・・フム。
要するに自然界では鳥が種を食べて、糞をする行為によって自生地を広げているんでしょ。
だったら、ニワトリとかに食べさせて鶏糞を蒔けば肥料にもなって一石二鳥なんてことになりません?

それがですね ;;
ウルシの場合は、ロウが堅牢すぎて鳥さんの消化では、発芽にいたるような状態に簡単にならないらしいです。
脱ロウ法はいろいろあるんですが、この酸を使う方法がいちばん確実だったりします。(とにかくかなりの量のロウが出ます)
…でも、ニワトリさんが食べて鶏糞といっしょに種を蒔いてくれたら… 楽だろうなあ!

でも私、トリ年なので?ニワトリさんはけっこう好きです。雄鶏のいじわるそうな目がかわいいです。最近は田舎でも飼う人が少なくなりましたよね。
Posted by 宮崎佐和子 at 2009年03月27日 00:25
宮崎さん
ニワトリじゃうまくいきませんか・・・
でも自然界では鳥が運搬役を担っているのは確実だと思うので、胃酸の強力な鳥とか砂袋の丈夫な鳥の種類を探せば何とかなりそうに思うのですがねえ。
硫酸でチョイチョイっと(でもないか=言葉として)処理するよりはロマンがありそうな気がしたものですから

漆桶欲しい! 
平成15年か16年の大森俊三さんの盛辺がいいなあ  =この書き込み削除されそう!
Posted by 舁だんじり at 2009年03月27日 20:26
舁だんじりさん、こんばんは!
お返事をくださってありがとうございます。開墾は進んでらっしゃるでしょうか。^^

>でも自然界では鳥が運搬役を担っているのは確実だと思うので、胃酸の強力な鳥とか砂袋の丈夫な鳥の種類を探せば何とかなりそうに思うのですがねえ。
硫酸でチョイチョイっと(でもないか=言葉として)処理するよりはロマンがありそうな気がしたものですから

そのへんの融通?がきけば、漆の繁殖はもっと楽なんですが… 
たしかに情緒に欠けるものはあります。;; でも確実性から硫酸法はけっこう利用されている方法みたいです。

>漆桶欲しい! 
平成15年か16年の大森俊三さんの盛辺がいいなあ  =この書き込み削除されそう!

わっ、ありがとうございます!
今回は3〜4個くらい出す予定にしているんですよ。
年度は確認していませんが、大森俊三さんのものもあります。
ぜひぜひ、よろしくお願いいたしますね。
Posted by 宮崎佐和子 at 2009年03月27日 23:27
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