こんにちは、弟子の芝吹です。
夜久野町までは香川から普通電車を乗り継いでいったのですが、意外に電車が混んでいてびっくり

さて、午前中の植栽に続き、午後は手グロメをしました。


漆に関する書籍があり、教室が開かれたりしています。近くに温泉もあるそうです。




この行程を『ナヤシ』と言い、生漆を攪拌させます。これにより、生漆内の水分などが細かく分散され、きめの細かい表情になり、光沢のある塗面に仕上がります。高分散させるほど高光沢になり、分散させないと艶消しの表情になるそうです。
生漆は昨年夜久野町でとれた遅漆を使いました。


次に、ドライヤーの温風を使って温めながら、へらで混ぜました。


この行程を『クロメ』と言い、熱により水分を蒸発させながら、攪拌します。水分が3〜5%になるまでするそうです。攪拌時間や加熱温度などの調整により、艶具合や、乾燥速度などを好みのものに仕上げていくそうです。


なやしくろめた漆は、素黒目漆(すぐろめうるし)と呼ばれ、精製された漆です。
この一連のナヤシとクロメをすることが漆の精製になります。
はじめての夜久野町で植栽と手クロメを体験でき、漆に関する興味深いお話も伺えて、1泊2日とは思えない濃い時間をすごすことができ、大変感謝しております。その他にも色々とお世話になりました。
夜久野町では今まで植栽した総数は、今回のを入れて、400本程になるそうです。また夜久野町や他の所にうかがえる機会がありましたら、ご報告したいと思います。最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
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宮崎です。
このたびは、お疲れさまでした。^^
弟子は、夜久野のみなさんに可愛がってもらったそうで… ほんとうにありがとうございます。以前からおつき合いがあるのに、なかなかご紹介できなかった所だったので、この機会に地元の皆さんの取り組みの一場面をお見せできて良かったと思います。
この春に植えた苗や種が、ぶじ芽吹くのが楽しみです。
