その時に「次は、パン皿の木地が来る」と書きましたが…。今日、ついにその新しい木地がやって来ました。
これが、なかなか良いのですよ。



写真の通り、とても重ねがよいです。陶磁器の形なので、とても端正に感じます。

サイズは径5.5寸(約16.5センチ)材はミズメザクラです。ミズメザクラは目の詰まった材でとても丈夫です。前回の小皿の木地は、トチ材で柔らかく優しい感じでしたが、このパン皿はしっとりと重みがあり、確かな手応えがあります。



ライトの光でで透かしたところ。
うん、いい出来です

頼んでよかったです。(自宅用に欲しいと思ってしまいました… ←無理ですが)


…縦木取りの木地なので、すごく漆をいっぱい吸ってくれます。

十分漆が行き渡ったら、ていねいに余分な漆を拭き取ります。

漆室でしっかり乾かします。
最近、新しい木地がどんどん来ていますが、今年の秋〜年末の催事にむけての仕込みなんですね。頑張って、準備をしていこうと思います。^^
この1枚のパン皿の場合、完成までにどのくらいの量の漆を使うのですか?
コメントを下さいまして、ありがとうございます。^^
>この1枚のパン皿の場合、完成までにどのくらいの量の漆を使うのですか?
この木地は、はじめてなのでデータがないんですが…。えっと、今回の仕事をちょっと計算してみました。
今回、この100枚の皿を木地固めするのに約1.4キロの漆を使いました。従来の仕事の方法(木地溜め等)でしたら、完成まで木地固めに使った漆と同量くらい要ります。(最初が一番、漆がいるんですね…)
でもこのお皿は、いつもと違う方法で進める予定なので、もうちょっとたくさん漆が必要になると思います。
…でも、改めてみると、すごくいっぱい漆を使っていますね。;; きっと漆をされている方がごらんになると「正気じゃないねえ」と思われるのではないでしょうか。 ^^;
いいものになりますよう、がんばって作りますね。