2009年06月22日

■「枝漆」を濾しました。

こんにちは、弟子の芝吹です。
工房へ通い始めて4ヶ月目に入ったのですが、最近ようやく工房の猫ミルミルが私の存在に馴れてきてくれました。最初は私を見てすごくビビっていたので、嬉しいです。


さて、工房の作業は、枝漆を漉しました。枝漆は、漆掻きを終了した漆の木の「枝」から採ります。
冬に枝だけを切り集めて、池などの水に漬けると、まだ生きている枝が水を吸います。その枝に残ったわずかな漆を採取したものです。
※枝漆の採取1 ※枝漆の採取2

バッド(下向き矢印)この枝漆は、精製しないで寝かせてあったものです。
P1050735.jpg

枝漆は、かなりドロドロしていて他の時期の漆と比べると変わっています。匂いは、容器の上の方は熟しきって少し腐敗が始まっている匂いで、底へいくにつれて熟したバナナの匂いになり、最後はおいしそうなフルーツケーキのような匂いへ変わりましたexclamation 漆の中の糖分が底に沈んでいたのではないかと思います。


バッド(下向き矢印)付けをとる(乾き具合や表情を見るために少量の漆を透明な板へ付けて乾かしてみること)とこうなりました。

P1050852.jpg

艶消しで、表面が磨りガラスのような表情になりました。


他にも漆を茶碗に出したときには付けをとっていますが、毎回違う表情になります。漆は、採る時期や採り方、漆の木自体の性質や周りの気候、寝かせた期間や室の状態、、、などなどたくさんの要素が相まって表情ができているんだなあと思います。
更にここから精製法や下地・加飾の仕上げ方まで考えていくと、似たものはあっても同じ漆は二度と出会えないんだなと思いました。

一つ知るとその奥に広がる何か膨大なものに圧倒されてばかりですが、これからも精進していきたいと思います。
ありがとうございました。

* * * * * * * *

宮崎です。
「枝漆」には、この池などの水に漬け込んで採るもののほか、漆掻きを終了した漆の木を山で伐採した時にすぐに採る「山の枝漆」もあります。
昔は「下地漆」として重宝された枝うるし。重労働なことと需要がなくなったため、今ではほとんど採られていない貴重な漆なんですよ。弟子のように、こんな珍しい漆を見ることができる者は、ほんとうに恵まれていると思います。

6_22_nhk_.jpgさて、今日は茨城県 常陸大宮市の山方漆ソサエティさんの番組放送のあった日ですね。工房ではテレビのある部屋(私の仕事部屋)に三人集まって「生中継 ふるさと一番」を見ました。ムード 松本はあわてて、ランチに作っていたスパゲティーのソースを焦がしてしまい、今日は微妙な味のお昼となってしまいましたが…;; 茨城の漆掻きの様子を見ることができて楽しかったです。出演の皆さま、おつかれさまでした〜。


posted by 宮崎佐和子 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(1) |   弟子の日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/29981647

この記事へのトラックバック

ケノーベルからリンクのご案内
Excerpt: 常陸大宮市エージェント:記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載しました。訪問をお待ちしています。
Weblog: ケノーベル エージェント
Tracked: 2009-06-23 08:49
Powered by さくらのブログ
y
<!-- [FC2 Analyzer] -->