漆の仕事で欠かせないものの一つに「刷毛」があります。
これは特殊な道具で、まっすぐに梳いた女性の髪を糊漆でぴったり固め薄い板で貼り合わせ作ったものです。


まだ一度も使っていない、全通し(端から端まで毛の通った刷毛のこと)の刷毛。
力をこめる仕事が多いので、補強を兼ねて麻布を漆で貼って朱漆を塗っています。
このままでは使えません。持ち主自身が先を切って毛を出し刷毛の用をなす部分を作らなくてはいけません。それを「切り出し」と呼んでいます。
その仕事の出来いかんで、その後数年間以上におよぶ漆の塗り仕事の質に影響が出るので、慎重かつ丁寧にやらなくてはいけません。







(次回続く)
この「切り出し」の仕事は、自分の道具のメンテナンスの一つなのですが、めったにする機会がありません。
なのでこの機会に記事で様子を紹介していきたいと思います。
まだ刷毛の切り出しはしていないので
すごく参考になります
というより 自分でできるのかなぁと思います
買い出すと癖になるので この2ケ月で10本くらい買ってしまったのですが 果たして切り出すときがくるのでしょうか・・・上塗り用にまで刷毛先を使いこなすさえ無理です・・・
洗練されたこだわりを感じます。
いいものを作るための大切な作業。
さすがにプロだってことを実感します。
大塚さんなら反応が早いと思っていました。笑
すごい〜10本ですか。ひと財産ですね。
思い立ったら一気にやってしまいましょう。平野先生のところでずばっとやっちゃうとか。
刷毛の切り出しについては引き続き紹介するので、雰囲気だけでも参考になれば幸いです。
刷毛の切り出し、私は怖くてなかなか一人でできません。笑 だって、失敗したら高価な刷毛がどんどん短くなっていくんだもの〜。(エンピツみたいな感じで)
仕事ってほんとに地味な作業の積み重ねだと感じます。
それと広重さんは刷毛おろしもしてくださるので いけないとは思いつつほとんどズルしてます・・・時間がなかかな(言い訳です・・・)
漆芸研究所の話は師匠からもよく聞きますが すごく厳しかったらしいですね 授業料を取らないだけのことはあったとおっしゃってました
いやならやめろ!と
材料はある時に買っとかないと後で泣きます。←多数経験あり。
刷毛おろしもしてくださるんなら、利用しない手はないですヨ。
漆芸研究所… 厳しかったのかなあ。
私の場合“厳しい”ってよりも、とにかく課題が多くて、時間がいくらあっても足りなかったです。(授業の帰りは疲れて運転ができなかったことも)あっ、これも厳しかったことになるのかな? 笑
いやならやめろ、はまさに正論ですね。^^;