2008年の日本うるし掻き技術保存会の長期研修生の一人だった島岡睦さんです。(この年の長期研修生は2名、あと一人は本間健司さんでした)
去年の6月初旬〜11月末まで、浄法寺に滞在して漆かきの研修を受けていました。


見知らぬ浄法寺の町で一人で暮らし(言葉も最初は通じにくい)、山で約6ヶ月間もの間、孤独に漆かきの仕事にひたすら打ち込む… という長期研修生の日々。年ごろの女性にとっては厳しい修行だったことでしょう。
いま、工房の庭のウルシの木(2本)を掻いている最中の弟子にとっては、本場の浄法寺で数十本もの木を相手にワンシーズン、めげずにやり終えたなんて、夢のような話です。
しかも年の近い女性ということもあって、弟子は興味しんしん

島岡さんが来られるのを、とても楽しみにしていたんですよ。
工房の木の「6辺目」を『島岡さんが来てから一緒に掻く』と言って、掻かずに待っておりました。



「お茶碗に入れるのってむつかし〜い」と島岡さん。
ごめん、たった2本なんでタカッポが使えないの。
ごめん、たった2本なんでタカッポが使えないの。

めでたく6辺目をむかえた、工房の庭の木です。


…詳しくは、また弟子が日記に書くと思います。

(漆掻きの動画も撮りましたよ〜)
ほか、工房の漆を見せっこしたり塗ってみたりして、日本産うるしを相手にしている人間しか分からないようなネタで、多いに盛り上がりました。


それにしても島岡さんに会うのは、何年ぶりでしょうか?
実は彼女が浄法寺にいくきっかけになったのが、うちだったので、ずーっと気になっててお会いしたいなと思っていたのです。
来て下さってよかったです。

…で、今日は島岡さんと、松本と弟子を含む三人で高松に行ったらしいです。(私はお留守番…)
工房の五色台の漆畑を見たり、移転した香川県漆芸研究所を見学したりしたみたい。
それにしても、漆掻きを松本に教わっている弟子ですが、腕力もあってコツも心得ている男性から教えてもらっても、今ひとつシックリこなかった微妙な部分を、島岡さんを通じて理解したところもあって勉強になったと言っておりました。
「仲間がいる」いいものですね。^^
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実は、ノラ猫のオレンジ君なんですね。;; ミルミルのお友達なんですが、日々ずうずうしくなって、うちの玄関で昼寝するようになりました。(ゴハンもやったことないのに…)よっぽどここが気に入ったんだなあ。なぜでしょ?