2007年02月02日

■新しい“砥石”が届きました。


きのうから松本はソワソワと落ち着きのない様子で過ごしていました… なぜかって言えば、待望の“砥石”が届くころだったからです。
大阪に発つ前から注文していたもので、本当に心待ちにしていたようです。

これが届いた砥石です。
(赤ちゃんみたいに、真っ白なさらしに包まれて届きました)多くはコッパという端切れの石で、しかもふつうの砥石屋さんではみかけない形のもので面白い表情の石ばかりです。
2/2砥石1
奥の門の巣板。
これはスプーンの木地を彫る幅広の丸刃用にしようと思っています。この前に買った巣板がこたえようもなく良かったので、また巣板のコッパを手に入れたのです。(今は平らですが、丸刃を研ぐので溝が付きます)
試しにちょっと使ってみると、やや荒めのよくおりる石でした。研ぎやすい。

2/2砥石2
左/待望?の高島のからす。
目が細か目の石で、やや堅いです。(傷が入りやすい?ような気が…ただいま検証中です)墨を流したようなマーブル模様の石です。
右/神前。
これは丸刃の裏押し用の砥石として、バラバラに切る予定です。

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写真を見てもお分かりのように、それぞれの石にお店の人が書きつけた評価があります…(まるでヨーロッパのチーズ屋さんみたいです!笑)
これらのコメントがなんともマニアックで楽しいんです。
(松本がうれしさのあまり、よく読まずに研いでしまいコメントが消えた石もあって残念がっています)

砥石にあんまり興味のない私ですが(笑)、それでも天然砥石は吸い付くような細かい肌をもち、なんともいえない不思議な模様を持ってて神秘的な感じがします。(虎目石やラブラドライトみたいなかすかなシラーもある)
そして表面で判断して取引きをしていますが、内部にどんなものがひそんでいるのか分からないので、ちょっとドキドキします。

でも起きている時のみならず、寝ている時も砥石の夢をみている松本。(寝顔が笑っている) まさに寝ても覚めても石の事を考えているありさまで、さずがに妻はかなりひいています。あせあせ(飛び散る汗)
(あっ松本いわく、寝ても起きても脳裏に去来するのは、研ぎ心地と美しく研げた刃物の輝き、そしてその刃物で仕事したときの喜びのイメージだそうです…たらーっ(汗)


posted by 宮崎佐和子 at 20:05| Comment(20) | TrackBack(0) |   道具
この記事へのコメント
ああそうですね 砥石を見せてもらおうと思って忘れていました
大阪の日本橋にも砥石屋さんがありますが
いいですよね
もっとも私は包丁を研ぐだけで大したものはないですが 1000万を越すものもあると聞いたことがあります
ところで硯は砥石にならないですかね?
肌理が細かすぎますか?書はやらないのに
いくつかあるのですが・・・
Posted by 大塚 at 2007年02月02日 23:04
大塚さん、こんばんは^^
先日はおいしいお酒をありがとうございました♪

>ところで硯は砥石にならないですかね?

このコメントに松本がたいへん反応しておりまして^^:
松本のイメージでは「荒くて柔らかすぎるのでは…」という予想らしいです。(あいにく硯が身近にない)
もしお試しになったら、教えて下さいませ。
(このアップした砥石のコッパは大阪の業者さんに送ってもらったそうです)
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年02月03日 21:00
硯を砥石に使う発想は面白いですね。
砥石は200番位の荒砥・1000番位の中砥・2000番以上の仕上げ砥石に大別されます。荒砥と中砥は人工の砥石の方が(安くて遠慮なく使える)良いのですが、仕上げ砥石は天然の良い砥石には人工の砥石はかないませんね。
佐和子さんの書いているように吸い付く感じは独特のものです。

話は戻って、砥石は宮城県(だったかな?)が産地だと思うのですが、あの墨溜り(と、言うのかどうか知らないけどとにかく窪んだところ)を削るのに突きノミみたいなノミを肩で押して削るんじゃないのかなあ・・・と、言うことはかなり軟らかいと思うので砥石には向かないかも?

取り止めなくてすみません。
Posted by 舁だんじり at 2007年02月03日 21:31
はじめまして。
砥石も奥が深いんですね〜。
キングとトンボ印のものしか持っていません(汗
そういう砥石もいつかは買って使ってみたいです。
Posted by ダウ at 2007年02月04日 12:40
舁だんじりさん、ありがとうございます♪
砥石の話に、博識男性のコメントが続いて付いて、松本はもう大喜びです。^^: (私が相手では話がはずまないので)

よく分からないですが、天然砥石は個性があって面白いですね。(隣で松本が研ぎたての刃物で木彫をしながら、喜びの声をあげています…)
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年02月04日 20:20
ダウさん、はじめまして^^/

漆の世界もそうですが、砥石もハマると身代をつぶすかもしれませんよ〜〜。
でもいい砥石で研いだ刃物で仕事するのは、とっても気持ちがいいですヨ。
(私はこれ幸いと旦那に刃物を研いでもらっています。笑)
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年02月04日 20:22
高島のからすとありますが どこの高島でしょうか?私の父は滋賀の高島出身なのですが 高島は扇子の骨と硯の産地です
高島硯は虎斑石で写真のカラスに似ていると思います 硯の中では硬いほうです

ご期待に沿うべく硯で研いで見ようかと思うのですが 2年前の引越しのときにどこかにいったのか捜索中です 4,5面あったと思うのでしばしお待ちを

友人に中国で買ってきてもらった端渓は 吸い付くような肌で硬かったと思うのでいけると思うのですが ひょっとしたら刃物より漆研ぎにむいてるかもしれませんね 
Posted by 大塚 at 2007年02月05日 01:33
松本によると高島は、やはり滋賀で高島妙覚山だそうです。(滋賀は硯が採れるのですね、初めて知りました)

>ご期待に沿うべく硯で研いで見ようかと思うのですが

わ〜ほんとうですか!! 松本が喜びます。
(きょうも松本は地元の刃物・砥石店を開拓に行ってました。^^: しかしそこのお店には気に入った石がなかったそうで)
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年02月05日 20:05
硯製作者の皆様や書道界の皆様からは
激怒されそうですが そこまで喜ばれたら 愚か者になりましょう

確か端渓は長方形で裏が平らだったと思うので出てくれば試せるでしょう
高島からすの研味はどうでしたか?

それにしても 最近はうるしブログと言うより
木工ブログのような気が・・・
Posted by 大塚 at 2007年02月05日 21:31
大塚さん、こんばんは^^

木とネコと(最近は砥石含む)等ふくめての「和うるし日記」なのです〜(時期がら今は木地の仕事が多いです♪)

高島からすの方ですが、まだ特性が分からないそうです。松本はほんとは、もっとじくじく石をいじりたいらしいですが、さすがに私の視線が気になって?彫り仕事をしています。
高島からすについてのコメントは、またアップいたします。

(硯研ぎの件、楽しみにしております…!)
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年02月06日 19:33
ご報告

硯がでてきました 端渓(新端渓?)と聞いていましたが 裏面に広東墨硯坑と書いてありました 端渓も広東なので近くかもしれません
緑がかった硬く滑らかで吸い付くような肌をしています 砥石よりもずっと硬いです

 はがき大より二周りほど大きい硯の裏面を使って柳刃包丁研いで見ました(さすがに表は使えません それに掘り込んでるので包丁は研げません)
 研げなくはないですが研汁が殆んどでてこないので かなり研ぎづらいです 刃はつくにはつきますがこの質の石で研ぐ理由はないと思います 名倉とあわせると研げるかもしれませんがやはり 長い歴史の中で硯と砥石が別に作られてると言うことは 役割が違うのでしょう

墨は松煙などを膠でかためたものですから 漆を研ぐのには使えるのかもしれません しかし目が積みすぎて この石では無理でしょう

 ネットで調べていたら 三河の白名倉の生産地の近くに鳳来寺という硯の産地があって そこの 名倉鳳山という硯作家のかたの話として
「金物を卸す砥石と墨をする硯は材料としてまったく異なるが 目による判別は難しい」ということが書いていました
 しかし名倉砥石の産地の近くに硯の産地があって作家が名倉さんというのも 不思議な縁を感じます

長々と書きましたが 以上がご報告です
Posted by 大塚 at 2007年02月12日 00:59
大塚さん、ご報告ありがとうございました

硯が、刃物用天然仕上げ砥石より固い石だったとは知りませんでした。
仕上げ砥石を使う時も鋼や形状の相性で取り替えますが、ほんのちょっとした石質の違いで、鋼の色や肌理に違いが出て来ますものね。

ありがとうございます、勉強になりました。
Posted by 松本和明 at 2007年02月12日 22:16
大塚さん、詳細な調査?をありがとうございました。
砥石も硯も良く分からない者にとっても、すご〜く興味深い内容です。('o')
確かに、漆を研ぐには一応使えそうな感じですね。(これは漆をする人だけ分かる感覚ですよね♪)
ほんとうにありがとうございました。
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年02月13日 22:01
砥石に硬軟あるように 硯も色々あるので砥石とどちらどうかはわかりません 学校用などは瓦のように焼いてますしね

ちなみに少し岩石のことを調べると 硯も砥石も頁岩(けつがん)(堆積岩です)なので よく似たものでしょう

幸か不幸か もしも硯が割れたら 今度は漆を研いで見ますね 
Posted by 大塚 at 2007年02月13日 23:59
はい^^
では、気長〜に待っておりますね!
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年02月14日 22:22
初めまして。
茨城県で鰻屋をやっています。
包丁の研ぎに関して調べている内に、いろんな方が研ぐことに苦心されているのを知り、あちこち覗かせていただいております。
刃物を使う職の方がほとんど同じ悩みを抱えるものだと感心するやら奥が深すぎてはまり込むのがこわいやらです。
近所の刃物屋さんで購入した砥石も京都のものです。鳴滝とか愛宕とか書いてありますがよく分かりません。セラミック系の砥石と相当研ぎ方が変わるので、慣れるまでが大変そうです。
今度器のことで少し相談させていただければと思います。その時は宜しくお願いします。
Posted by タナゴ at 2008年11月01日 12:58
タナゴさん、初めまして!
このたびはコメントを下さいまして、ありがとうございました。^^
鰻屋さんなんですね… そういえば最近ウナギを食べていないことに気づきました。^^;

>包丁の研ぎに関して調べている内に、いろんな方が研ぐことに苦心されているのを知り、あちこち覗かせていただいております。
刃物を使う職の方がほとんど同じ悩みを抱えるものだと感心するやら奥が深すぎてはまり込むのがこわいやらです。

刃物を使うお仕事なら、研ぎの仕事の不可欠ですよね… 刃物の仕上がりによってお仕事の精度にまったく変わってくるからこわいものです。;;
好事家の間では「神業の研ぎ」の話とか出てきますが、私にはあまりよく分かりません。ただ、観賞用の刃物ならともかく刃物は使ってしまうとまた研がないといけないわけで、本当に終わることのない探求だなあ〜と感心します。

>近所の刃物屋さんで購入した砥石も京都のものです。鳴滝とか愛宕とか書いてありますがよく分かりません。セラミック系の砥石と相当研ぎ方が変わるので、慣れるまでが大変そうです。

仕事も違えば求める刃物の具合も違い、当然砥石も違ってくるわけなんですよね。
松本は、固い辛口の砥石が好きみたいです。(かといって、天然砥石ばかりがいいと思っているかと思えばそうでもないんです)
一度手に入れたら、砥石さんとも長いおつき合いになります。タナゴさんの砥石も、いいパートナーになるといいですね♪

>今度器のことで少し相談させていただければと思います。その時は宜しくお願いします。

はい、お役に立つことでしたら…。^^
こちらこそよろしくお願いいたします。
Posted by 宮崎佐和子 at 2008年11月02日 02:11
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