一般的には、下地用以外は水分を飛ばし、内容を撹拌・圴一化した「精製漆」を使うことがほとんどです。
工房では、なまの漆を主流で使っていますが… 上塗り用に新しい精製漆がほしいなと思い、8月、天日による漆の手グロメ(精製)を行いました。^^
※漆の「天日くろめ」の様子。


(使う様子は、上のリンク先の記事をごらんください。動画付き)
こんな「フネ」と「カイ」を使うほか、大きな「タライ」を使って精製する方式もあるんですよ。
この「タライ」の手グロメもしてみたいな〜ということで、タライを探していた松本、地元の骨董屋さんにお願いして取り寄せてもらっていました。
白木地だったので、持ち帰ってたあとは、弟子が木地固めをしていました。


径は60センチ強と、少々小さめですが…。
(松本は90センチくらいのが欲しかったらしいです

でも、こうしたタライは最近はあんまり流通していないみたいで、もっといろいろ探せばあるのかもしれないですけど、この大きさならあってもいいだろうということで、うちの道具になりました。
(それにしても、漆を塗ると雰囲気が変わりますね)
そういえば「壱木呂の会」の皆さまも、精製はタライ方式が多いようですよ。
来月の11月に「壱木呂の会」さんは、クロメ会と漆の植栽を予定されているのですが、今回は工房の弟子・芝吹が勉強のために参加させていただくことになっています。(非会員なのですが… お願いをしたら快諾して下さいました。;;)
いま、漆室の中のタライを自分で使う計画になっているらしいですよ。
この機会に、漆の世界の幅を広げてくれるとうれしいなと私も思います。
茨城の皆さま、どうぞよろしくお願いいたしますね。

ちなみに…。
↓
※松本が研修でおじゃました時の報告
あれからもう4年経つんですね;; よろしけばごらんください。

それにしても、皆さんの知識や知恵の厚さには驚きです、同世代の若い人とは通じ合えない次元の話もどんどん出来て、松本はすごく嬉しそうでした。
日本の文化って、こうした人たちに支えられているんだなと感じた秋の一コマでした。

念願の3匹の猫さんにも会えたし・・・
こちらこそ、いろいろとお話をしてくださいまして、ありがとうございました☆
弟子はあいにく不在だったのですが、インテリで熱いおじさまたちに、会わせたらよかったな〜とちょっと残念に思いました。;;
長いお付合いになるかと思いますので…。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。(_ _)