2009年11月01日

■木地作り、こまごまとしています。

ここしばらく、松本は木地を彫っています。
一ヶ月くらい、ずーっとこんな感じかな…。


バッド(下向き矢印)今日はスプーン(小)を彫っていますよ。
11_1_MATU_1_.jpg

実は、松本が工房でいる時(出張に出ていない時ですね)こんなに長い期間をスプーンの木地づくりにかけていることは、珍しいです。
工房のスプーンは、いまだに松本自身が、手削りで彫りあげる…というめんどうなこと?をしているため、こんなことを言って恐縮なのですが、工賃が出なかったりします。(こだわりが多すぎて、受けてくれるような木地師さんが、未だに見つかりません〜もうやだ〜(悲しい顔)
 なので、たいていはデパートの催事中に、松本が「実演」をしている時に作ってできた木地をメインに仕上げてます。工房では、なるべくスプーン木地彫りに時間を割かないように、ささやかながら?工夫しているのですが…。(スプーンは手間がかかりすぎて、工房でいる時にすると、ほかの仕事ができなくなってしまうのですよねあせあせ(飛び散る汗)
とはいっても、一般のお客さまにとってはかなり高額な部類に入るこのスプーン。
このスプーンがきっかけでファンになってくださる方もたいへん多く、やはり工房に欠かせないものの一つなんです。

そして、たいへんありがたいことに、大量のスプーンなどのカトラリー類のご注文をいただいておりまして… それを年内に納めるために、松本はおおわらわです。

11_1_MATU_2_.jpg
作っている木地の一部です。
(まだ途中の段階ですが…)


ほか、まだまだ年内にやる仕事がてんこもりですよ。がく〜(落胆した顔)
オーダーや修理などを工房にされてらっしゃるお客さま、中にはずいぶんお待ちの方もいらっしゃるのですが… 

順次仕上げて、ちゃんとお渡ししますので、どうか、もうしばらくお待ちいただけると幸いです。(_ _)




10_31_CARI.jpgちょっと前ですが、豊中町(香川県三豊市)にある「冬椿」さんというカレー屋さんに三人でいきました。(ShopMasterさんのブログを見て、松本が行きたいと言い出したのです)
私が食べたのは「冬の牛スジ玉葱カレー」、弟子は「夏カレー」でした。「夏カレー」はけっこうスパイシーだったとかで…。う〜ん、またおいしいカレーが食べたいなと思います。ムード

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posted by 宮崎佐和子 at 22:51| Comment(8) | TrackBack(1) |   漆のスプーン制作
この記事へのコメント
こんばんは。

私も、細々とですが
スプーンや箸など作っていました。

私の場合、急がず作っているので
結構楽しいのですが(笑)、
こんなにたくさん作るとしたら
気が遠くなりそうです^^;

ちなみに、このスプーンは何材ですか?
結構面白い模様も出てますね!
Posted by GIL at 2009年11月02日 00:08
GILさん、こんばんは!
今日はとっても冷えませんか?? (*_*))
この秋いちばんの寒さで、けっこう漆の乾きが気になります。


>私も、細々とですが
スプーンや箸など作っていました。

わ、たぶんに日記にかいてらっしゃい、あすよね?
あとで見にいかせてもらおうかな??

>私の場合、急がず作っているので
結構楽しいのですが(笑)、
こんなにたくさん作るとしたら
気が遠くなりそうです^^;

そんなこんな言いながらも、作っている時はやっぱり楽しいらしいですよ〜;;
GILさんも、毎回楽しんでつくってらっしゃいますものね。
ものづくりの方だけが味わえる楽しさかも知れませんね♪

>ちなみに、このスプーンは何材ですか?
結構面白い模様も出てますね!

写真の木地はトチ材です〜。
ほか、クリ材のスプーンなんぞも作っていました。(けっこういっぱいあったような…)
また、ご紹介したいと思います。

どうぞ、よろしくお願いいたしますね☆
Posted by 宮崎 佐和子 at 2009年11月02日 23:19
こんばんは。
はじめまして、突然お邪魔いたします。
突然の失礼を省みず、もしお教え頂ければと思い、こちらに書き込ませて頂きます。お教えを請えれば誠に幸いです。

4月のブログに出ていました桜の絵柄に大感動しました。
それで、感激のあまりに、思わず、私も描いてみたいと、無謀にも市販の漆と蒔絵筆を購入して、以前から使っていたため塗の銘々皿で練習してきました。お正月用に、これまた以前から使っているため塗のお重箱に桜の模様が描けたらと夢見ています。
とはいうものの、日本画や油絵は描いてきたのですが、勿論漆には全く素人。。。テレピン油で薄めて描くと艶が出ないし、たっぷりと漆をのせると表面が凸凹したり、空泡が入ってしまいます。
イメージとしては、少しだけまろやかな膨らみのある金蒔絵シールのような描き方がしたいのですが、市販のチューブ入りの漆では、無理でしょうか?それとも漆絵独特の描き方があるのでしょうか?
唐突な質問で本当に申し訳ありませんが、どうかよろしくご指導お願い申し上げます。

Posted by さやか at 2009年11月16日 00:57
さやかさん、はじめまして!
この日記を読んで下さってありがとうございます。
また、コメントを書いて下さってうれしく思います。^^


さやかさんは絵がお好きなのですね。
(お正月に、自作の絵のお重が使えたら、ほんとに素敵ですものね〜)
漆教室に行かれずに、自力で、道具と材料を用意されて試されているのでしょうか。
もしそうなら、ほんとうにパワーがある方だなあと思いました。チャレンジ精神が旺盛ですね、漆にそこまで関心を持って下さって、すてきなことと思います。

>とはいうものの、日本画や油絵は描いてきたのですが、勿論漆には全く素人。。。テレピン油で薄めて描くと艶が出ないし、たっぷりと漆をのせると表面が凸凹したり、空泡が入ってしまいます。
イメージとしては、少しだけまろやかな膨らみのある金蒔絵シールのような描き方がしたいのですが、市販のチューブ入りの漆では、無理でしょうか?それとも漆絵独特の描き方があるのでしょうか?


もし、さやかさんが、漆の先生にまだ教えていただいていないのでしたら、お近くの教室を探して通われることをお勧めします☆
漆の仕事は、道具や材料はもちろん、微妙な加減の技術が必要で…。
ふっくらさせようと漆を盛りすぎると乾く時に縮んだりと、漆独特の性質もあり、慣れないときっとたいへんではないでしょうか。
そのぐあいは文章でお伝えするにはあまりにも難しく情報量が膨大なので、じかに教えてもらうのが、一番手っ取り早くかつまちがいないです。^^;
(漆初心者でしたら、基本的な漆の扱い方にも慣れなければ… かぶれない方がよいですし;;)

…なんだか、あまり参考にならないお返事で、申し訳ありません >_<
でも、これをきっかけに漆と仲良くなって下さると、とてもうれしく思います。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします♪
Posted by 宮崎 佐和子 at 2009年11月16日 19:51
ありがとうございます!
お返事を頂けてとても嬉しいです。

住まいが余りにも田舎なので、通える範囲には漆の教室というものはなくって、ネットで材料を揃えた次第です。(田舎暮らしですので、子供の頃からウルシの木の汁は顔に付いてもかぶれない体質なので抵抗感がなかったのでした)

このブログに出会うまでは、ウルシの木というと、山の下刈りで刈ってしまう雑木というイメージだったのが、もう少し漆を上手に使えるようになったら、私の山のウルシも毎年刈ってしまわずに、育ててみようかしら。。。と思い始めています。
祖父の代までウルシ山もあった山村ですが、プラスティックの普及と過疎の進行で、近隣の漆工芸は壊滅して、その名残に山々にウルシが多いのかもしれません。

さてさて、難しいのは、漆を筆に含ませる量と筆速の調子と描く時の引き伸ばし加減でしょうか?
微妙な加減を、頑張って試行錯誤してみます。

こちらこそ、これからも是非、どうぞよろしくご指導お願いいたします♪


Posted by さやか at 2009年11月17日 00:11
さやかさん、こんばんは!
お返事を返して下さいまして、ありがとうございます♪

>住まいが余りにも田舎なので、通える範囲には漆の教室というものはなくって、ネットで材料を揃えた次第です。

わ、そうだったのですね。
知らずに気軽にお勧めしてしまい、恐縮です。;; そんな中、ご自分で環境を整えてらして、すごいなと思います!

さやかさんがお住まいのところには、まだウルシの木が残っているのですね。
よくハゼやヌルデを「ウルシだ」と思ってらっしゃる方がたいへん多いのですが、さやかさんがいらっしゃる所のようにまだウルシの木が残っているところもあるそうで…。
ウルシの里山が原風景なんて、私にとってはちょっとうらやましくもあります。

>私の山のウルシも毎年刈ってしまわずに、育ててみようかしら。。。と思い始めています。

わ〜! すてきじゃないですか!!
ご自分の山のウルシで、何かが作ることができるなんて、考えるだけでも楽しいです。
刈らずにすむことができる環境をお持ちでしたら、大きくされてみてはいかがでしょうか。
この日記が、さやかさんがそう思われるようになるささやかなきっかけとなりまして、ちょっと嬉しく思います。

>さてさて、難しいのは、漆を筆に含ませる量と筆速の調子と描く時の引き伸ばし加減でしょうか?
微妙な加減を、頑張って試行錯誤してみます。

うーん、どう表現すればよいのでしょう? 道具やお手持ちの漆のぐあいによって変わってくるし、ご希望の表現によっても違ってくるようでなんとも… (表現力が足らず、申しわけないです ;;)

さやかさんの器が、ぶじ完成することをお祈りしています。寒さが厳しいので、温度管理には気をつかってくださいね。

これからも、よろしくお願い申し上げます☆

Posted by 宮崎 佐和子 at 2009年11月17日 19:59
ご親切なご返信、本当にありがとうございます!
嬉しいです。

蔵に残っていた昔この地で生産されていた漆の器の絵付けは実にふっくらとして美しく、今私が描いているものと違うのは、私が、中国製の漆を使用している加減も大きいのかもしれません。漆の質の違いも大きいのかも。。。

山の境界の雑木の中のウルシなら育てることが可能なので、何年か後を楽しみに育ててみようと思います。
趣味の範囲でどこまでできるかは限界もあると思いますが、ウルシと仲良く暮らすことは、過疎地の楽しみとしてもとても有難い祖先の遺産かもしれなく思います。

不思議なご縁を頂き、これから、漆と仲良く素敵な未来が夢見れそうな気持ちがいたします。

漆が乾きにくい季節になって、僅かですが漆のふくらみが増し発色も美しくなったような気がします。漆はとても不思議な生きものですね!
本当に何から何まで試行錯誤ですが、昔々から、きっと、いくつもの偶然を重ねて、美しい漆絵が完成したのだと思いますと、とってもロマンを感じます。

このブログで、一から、漆塗りを復興させ、発展させていらっしゃる様子には、本当にパワーを頂きました。
これからも素敵な記事拝見させて頂けることを楽しみにしております♪
どうかよろしくお願いいたします。
Posted by さやか at 2009年11月18日 00:00
さやかさん、こんばんは。

すてきなご返信を、ありがとうございます!
地方の里山から人が離れていってしまう昨今は、複雑な背景があってひとことで語れないものがあるのですが…
日本の美しいもの、よいものは、こうした場所にこそ残されているような気がします。
さやかさんのような方が、故郷に残された美しい小さな卵を見いだして、小鳥のように自力で温めなおそうとする姿は、尊いと思います。

微力ですが、離れた場所から応援していますね。^^
Posted by 宮崎 佐和子 at 2009年11月19日 22:28
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