ここの「和うるし日記」と工房の公式サイト「この葉だより」では、当然ですが、和うるし、つまり日本産漆の木のことばかりを紹介しています。
じゃあ中国産の漆の木ってどんなのでしょうか?? 松本の撮った写真があるのでお見せしようと思います。

2005年10月23日岩手県浄法寺町で撮影。
中央のオレンジ色の葉を付けている木が、中国の漆の木です。(詳しくは、中国産の漆の種から発芽させたもの)実験用に植えた木だそうです。
確かにウルシの木ですが、どちらかというと日本産のウルシの木よりも、よりハゼの木に良く似ていますね。
日本産のウルシの木とハゼの木

中国産のウルシの葉っぱ。(松本が持って帰ってましたが…すぐぼろぼろに^^;)

中国産のウルシの木の幹。
ちょっと、幹が変わっているんです…! こんなふうに、トラネコみたいなシマシマが…。(幹の肌とかはウルシなんだけど)
今回の中国の木には、全部こんな不思議な模様があったそうです。
ひとことに中国のウルシの木、といってもいろんなタイプがあるそうで(大陸ですからね〜^^)今回の木以外にも別の特長を持つ木もきっとあるのでしょう。
これはこれで、日本式の漆の掻き方(採取の仕方)をしたら、どんなウルシが採れるのかなあ〜とちょっと気になります。
…と思ったら、すでにその実験はしていたそうです

さすが浄法寺町は、日本一の漆樹液産地だけあって、いろんなエピソードが生まれるなあ。自分の採った漆を使えて、その彼もとっても楽しかったと思います

日本で育てても質がそんなに違うんですね!
大陸のほうは水が汚いから漆の質に影響があるもんだとばかり思ってました。
私は見られなかったのでちょっと残念…(>_<)
やっぱり日本の木とぜんぜん違うので、日本の漆芸は日本の漆でしたいなあ〜とつくづく思いました。