ほんとに、最後の最後の漆です。
あまりにもたくさんの作業量で、寒空の中、二日かかってぶじ終えることができたらしいですよ。

おつかれさま…。
あわれな漆の切り株さんです。
あわれな漆の切り株さんです。
この日記のカテゴリ弟子の漆掻き研修は、この「枝掻きのレポ」と「今年の漆掻きの総集編」で締めくくるよう、弟子に言ってあります。
新年にアップする予定なので、この数ヶ月の漆の木と弟子の取り組みを、どうぞ見てやってくださるとうれしいです。(工房は、今日からお休みとなります)
さて、あまり元気の良い話が少ないと言われる昨今ですが…。
漆に関する書籍で、ちょっとうれしいことがありました。^^

豊富な資料、そして「漆器」の原材料、産地などについての表記について、詳しくここまで小気味よく切り込んだ書はありません。何度読んでも感じ入るものがあり、そして展示会の時には必ず会場に置き、お客さまにご説明するのにも大変重宝しています。
(工房では日本産漆100%のものしか作っていないのですが、これは大変特殊なことなので、とてもご説明しにくいのです…)
本もあまり売れないと言われる昨今… 初版からわずか1年半で重版なんて、なかなかないことで、私もこのお知らせを聞いてたいへん嬉しかったです。
お固い内容だけではなく、漆についてのトリビアもたっぷりで、ぜひおすすめいたします。


以前、岩手県の天台寺の住職でもあった寂聴さん。特集「みちのく漆紀行」で、盛岡・浄法寺の漆文化や漆にかかわる人たちを紹介しています。
私の大好きな浄法寺の美しい風景や、懐かしい方の顔。そして、もちろん「漆かき」についてもしっかり取材されています

もうしばらくで8号が出ますが、一般書店にありますのでぜひ手に取ってくださいね。(記事に紹介されている岩山漆美術館さんは、長期休館されるので、事前にお問合せをしてお出かけください)

ほんと、漆っていろんな方に愛されているのですね。
けっこう大変なことが多い仕事なのですが… この仕事にかかわれて、ほんとに良かったなと思います。
