2010年01月17日

■ときをつなぐ漆(漆サミット2010)の様子。

1月15日から3日間、明治大学で開催された漆のイベント、「漆サミット2010 過去から未来へ ときをつなぐ漆」が今日ぶじ終わりました。
私たちは残念ながら行けませんでしたが… 
関係者の皆さま、ほんとうにお疲れさまです。(_ _)

とっても大がかりで充実した内容だったそうです。
私たち同様、行きたくても見にいけなかった方のために、なんと丸3日間サミットに通い詰めた?漆仲間「Shizuさん」がレポしてくれました。
どうぞ、その空気感だけでも味わってくださいね。^^

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こんばんは、はじめまして「Shizu」と申します。
漆の勉強を東京でしています。このたび、漆サミットに行ってきましたので、漆を愛する方にこの様子を知っていただきたいと思い、慣れないことですが様子をご紹介します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


15日(初日)のオープニングセレモニー。
漆サミット2010 オープニング

セレモニーのあとの午後二時より、開会記念講演会として、瀬戸内寂聴さんの講演会がありました。やっぱり寂聴さんは大人気です。席は満席になりました。(寂聴さん講演会は残念ながら撮影禁止)

会期中は、考古学から化学的視点まで、漆に関する数多くの講演会が開催されてとても聴きごたえのあるものばかりでした。ムード


では展示会場の方へ行ってみます。
漆サミット2010 オープニング

漆サミット2010
初日の写真ですが… かなりの人混みでしたexclamation


明治大学さんの所蔵品の展示です。
漆サミット2010 展示2
漆サミット2010 展示3

そして、世界各国(アジア漆器)の展示コーナー。

タイ、ラオスの漆器。
漆サミット2010 ラオス2
漆サミット2010 展示 タイ

朝鮮半島の漆器。
漆サミット2010 展示 朝鮮半島

四川省。
漆サミット2010 展示 四川省

琉球です。
漆サミット2010 琉球

こんなものも… 各国のウルシ樹液です。
漆サミット2010 漆液

う〜ん、それぞれの漆文化の違いはとっても面白いexclamation


日本の漆文化にまつわる展示品も興味深かったです。

大正時代の生漆の取引帳など。
漆サミット2010 取引帳

ウルシの木で作ったアバギ。(漁網用の浮子)
漆サミット2010 アバギ



そして… 松本さんたちには親しみ深い? 漆掻きコーナーもあります。(笑) 岩手県二戸市からの展示です。

迫力のウルシの木の林。
漆サミット2010 漆掻き体験1

なんと、ここで「漆掻きの体験」ができるんですexclamation
浄法寺生漆生産組合長の佐藤春雄さんが、ご指導されてました。
漆サミット2010 漆掻き体験2

ウルシ掻き道具の展示など。
漆サミット2010 漆かきの道具
漆サミット2010 漆掻きコーナー


そして、浄法寺の滴生舍さんが、出店されていて、浄法寺塗りを購入できます。
漆サミット2010 滴生舍

漆塗りの体験コーナーも。
漆サミット2010 体験コーナー

とっても楽しそうです。



そして、日本産漆の現状を知ることのできるポスター発表(漆植栽地の発表)のコーナーに行ってみます。
漆サミット2010 漆産地のポスター1

一番の漆樹液生産地は、岩手県二戸市(浄法寺町)なのですが、少し昔は日本各地に漆樹液生産地がありました。
ほかにも、小規模でがんばっている生産地や、漆植栽をされている土地があるのですが、表に出ることが少なく、今回はそんな地方の取り組みの様子を、各地の方がポスターにして展示されていました。


会場が狭かったので、この人混み!
漆サミット2010 漆産地のポスター展示


茨城や新潟、北海道、輪島、山形、栃木、岡山、広島、などなど…

漆サミット2010 漆産地のポスター2
漆サミット 北海道
漆サミット2010 漆産地のポスター3
漆サミット2010 漆産地のポスター5


各生産地のポスターを展示してあるところが小さなブースになっててて、ある期間だけ各地の現場の方がいらして、お話ができるようになっていました。
私もいろんな方とお話をさせていただきましたよ。(^_^)


16日(二日目)のパネルディスカッションも見ました。
漆サミット2010 パネルディスカッション
「産地の現状と今後」というテーマで、パネリストとして中村裕 氏(岩手県二戸市)、本間幸夫氏(茨城県常陸大宮市)、小野忠司氏(岡山県新見市)が各地の漆生産地の現場の状況や、漆の将来について必要なことをディスカッションされました。
(本来の目的と違うかも知れませんが… 三人の方々のキャラクターの違いも楽しかったです)

ほか、展示いろいろ…。
漆サミット2010 浄法寺塗り
漆サミット2010 ハイブリット漆1漆サミット2010 ハイブリット漆2
漆の拡大

そして…。
隠れた?大人気コーナーが「漆を食べる」というコーナーexclamation
ウルシを食す
ウルシを食べる
ほんと、常に人だかりでなかなか写真が撮れず…。ふらふら
分かりにくい写真ですが、雰囲気だけでも。
韓国では「漆」を食材にした料理があるらしいです。漆を食するということで新たな可能性を見いだそうとする動きもあるみたいです。(ちょっとこわいような…あせあせ(飛び散る汗)


そして、三日目は人間国宝でらっしゃる増村紀一郎氏・重要無形文化財保持者(きゅう漆)と室瀬和美氏・重要無形文化財保持者(蒔絵)の講演を聴きました。

増村紀一郎さん。
増村紀一郎さん

ご自身の作品を参加者の皆さんに見せてくださいましたよ。
増村紀一郎さん
なんと手に取って、自由に触らせてくださいました。
とってもいい体験になりましたよ。


今回の漆サミットは「日本産漆の生産の現状と将来」を大きなテーマにしていて、漆の勉強をしている私にとってはたいへん意義のあることでした。
駆け足のレポで恐縮です。
こうした漆の現状は、一人でも多くの方に知っていただきたいとつくづく思いました。つたない文章ですが、読んで下さってありがとうございました。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


来年もあるのかな… 
うんと長い記事になってしまいましたが、ほんと私も見たかったです。「shizuさん」、お忙しい中、ありがとうございました。ムード


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posted by 宮崎佐和子 at 20:28| Comment(6) | TrackBack(1) |   展覧会鑑賞・イベント参加
この記事へのコメント
こんばんは。

かなり色々展示されていたんですね。
これは是非拝見したかったです。

こうしたイベントなどで
漆のことを、広く知ってもらうのも
大切なことなのですね。
Posted by GIL at 2010年01月18日 00:57
おかげさまで盛況のうちに漆サミット無事終了しました。浄法寺の漆関係者が民族大移動した感じでした。

それにしても詳細なレポートですね。事務局以上に詳しいです(^-^;

来年もサミット2011をやろう!という声がありますので、ぜひ実現させたいです。
Posted by mtz at 2010年01月18日 09:00
GILさん、こんばんは!
ほんと、大規模な内容で「漆のテーマパーク」といった感じだったらしいです。
ほかにも写真がShizuさんからいただきまして、科学的な展示や考古学の展示も面白そうでした!
柔軟なファッション分野もあったし、参加型の企画が多かったので、楽しかったみたいですよ、いいなあ…。

(漆はせまい世界なので、『えっ、彼も?この人も?』というように、友人知人、お世話になっている人も大勢いらしていました。現場にいたら、いっぱいお話しできたかもと思うとうより残念…)


>こうしたイベントなどで
漆のことを、広く知ってもらうのも
大切なことなのですね。

ほんと、そうだと思います。
多くの人に興味を持ってもらいたいなーと思っています。

GILさんも、漆のお友達として、これからもよろしくお願いいたしますね☆
Posted by 宮崎 佐和子 at 2010年01月18日 22:22
mtzさん、こんばんは!
わわっ、さすがチェックが早い!('o';)
ご多忙のなか、さっそくのコメントを本当にありがとうございます☆


>おかげさまで盛況のうちに漆サミット無事終了しました。浄法寺の漆関係者が民族大移動した感じでした。


…もしやと思いましたが、ほんとに『大移動』だったのですね。;;
本当にお疲れさまです。
準備もそうだけど、搬出も大変だったことでしょう。漆掻きの方々もご高齢の方が多いので、お疲れが出ませんように…!

ほんと、当事者の方は持ち場でお忙しいので、現場でいらしても、なかなかゆっくりごらんになれませんよね…。
Shizuさんみたいに、漆を知りたい人には三日ではたりないくらいの内容だったみたいです。


>来年もサミット2011をやろう!という声がありますので、ぜひ実現させたいです。

わ、いいですねえ…。
Shizuさんも「第1回と言っていましたから、たぶん第2回もありますよね」と期待していました。
予算どりや実行委員会がきっとたいへんだと思うのですが… 
私も楽しみにしています。^^

いつもありがとうございます、
これからもよろしくお願いいたします♪
Posted by 宮崎 佐和子 at 2010年01月18日 22:33
私達も総勢24名(奥久慈漆生産組合、YUS山方漆ソサエティ、大子漆工藝クラブ、茨城県)で出かけてきました。
二日目のパネルディスカッションで本間先生がパネリストとして出られたので、その日に合わせて茨城よりバスをチャーターして行って来ました。
とにかくこんなに多くの方が漆に関わっているとは思いませんでした。 参加者の多さにびっくり。

レポートの写真に写っている中で漆掻き道具が写っているところがありましたが、そこにペットボトルが(焼酎2リットルビン)ありました。 あれは中に「漆の花酒」が入っていました。 説明をしてくれていた浄法寺の工藤さん(?)だったと思うんですが薦めてくれたので飲んでみました。 甘く香る怪しげな花酒はとっても気に入ってしまいました。 今年密かに作ってみたいと思います。
韓国で漆を卵に混ぜて飲む(ガンに効くそうです)と言うことには驚きました。

ところで宮崎さんに会場でお会いできるかと思っていましたが、来られなかったとのことで残念でした。 2011にもやるときは是非お会いできることを期待しております。
Posted by おのせ at 2010年01月19日 00:39
おのせさん、こんにちは!
コメントを下さいまして、ありがとうございます。^^(お返事がチョット遅くなり、ごめんなさい〜)

>私達も総勢24名(奥久慈漆生産組合、YUS山方漆ソサエティ、大子漆工藝クラブ、茨城県)で出かけてきました。

わあ〜〜すごい!
もうほんと、漆のお祭りでしたよね♪
パネルディスカッション、ほんとに私も観たかったです☆
だって、あのお三方が ('c';)
一列に並んでらっしゃるところを見るだけでも、じゅうぶん価値がありますよ…。(ふだんならありえない光景です;;)ドキドキ胸が高鳴ります。(←いったいどんな高鳴りか)
中村さんがいささかクールに語り始め、小野さんはアグレッシブに熱く喋り、そしていくぶんとりとめのつかなくなったところで、本間さんが愛情こもったお話でうまくまとめる… といった感じが目に浮かぶようです。

>レポートの写真に写っている中で漆掻き道具が写っているところがありましたが、そこにペットボトルが(焼酎2リットルビン)ありました。 あれは中に「漆の花酒」が入っていました。


あっ、確かにそんな写真がありました!
…待ってください

  ガサゴソ…

http://waurusi-stock.sblo.jp/article/34828673.html

これですね、きっと!
これって試飲できたのですね〜 ☆
(香川県漆芸研究所でいた時、蒔絵の先生が春になると施設の横にあったウルシの木の花をせっせと集めてお酒を作っていたことを思い出しました)

ぜひ、茨城の漆のお花でおいしい酒を作ってください。漆コーヒーに新しい名物が増えそうです。
なんだか、楽しみが増えますね。^^


>ところで宮崎さんに会場でお会いできるかと思っていましたが、来られなかったとのことで残念でした。 2011にもやるときは是非お会いできることを期待しております。


わ、そう思うとほんとに残念です!
ほんと、こんなに大がかりな内容とは思わず… ;;  多いに出遅れちゃいました。(>_<.) 
奥久慈漆の方々には、ぜひごあいさつをしないといけないので…
これからも、どうぞよろしくお願いいたします☆

Posted by 宮崎 佐和子 at 2010年01月21日 08:02
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Tracked: 2010-01-19 17:48
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