2007年04月05日

■和うるし作品「乾漆椀 揺-ゆらぎ-」

4/5 乾漆

「乾漆椀 揺-ゆらぎ-」2001年制作
Kazuaki Matsumoto
漆/2000年 岩手県産うるし



これも初期の作品ですね。
もちろんオール日本産漆(しかも松本が自分で採取)の乾漆椀です。
“乾漆”とは、麻布に漆をしみ込ませて形作る技法を差し、軽くて形が狂わず、たいへん丈夫なものです。
通常の乾漆は石膏等の雄型に漆で麻布を貼付けて最後に脱乾するわけですが、本作は型は使うものの、制作物がまだ柔らかいうちに抜いてから手びねりでやわらかい造形に仕上げています。
しっかり焼きも入れ、漆の塗り重ねも施して表情が豊かでたいへんおもしろい作品になって、私もお気に入りでした。

今の持ち主はお茶人さんで「これなら携帯でお茶がいただける」と言われたそうで…。当時は「なるほどなあ」と思ったものです iモード






posted by 宮崎佐和子 at 22:20| Comment(3) | TrackBack(0) | ■ 和うるしの作品
この記事へのコメント
先日は徳島の作品展を成功裡に終えられたようでなりよりです。各会場でいろいろな方との交流が窺え、これも作品以上に御夫妻のお人柄に魅力があってのことだと思います。 ところでこのタイミングでの『乾漆』の紹介ということは...、東京展では待望の『乾漆箸』のお目見えですか? 滝川
Posted by 滝川 at 2007年04月05日 23:51
Posted by at 2007年04月06日 22:16
滝川隊長、こんばんは。いつもありがとうございます。^_^ 
おかげで徳島では隊長の漆に対する真摯な姿勢について、大いに盛り上がりました。
『乾漆箸』については、松本が心にとめておきます…とのことです。
Posted by 宮崎佐和子 at 2007年04月06日 23:42
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