2010年04月07日

■オーダー品の漆のレンゲです。

今日は、お客さまからのオーダー品をお見せいたします。^^
オリジナルの漆のレンゲなんですよ。


バッド(下向き矢印)2タイプのレンゲ。
漆の匙1

材はミズメザクラです。
下地は炭粉下地、朱漆を三色をたたいて塗り重ねて研ぎだし、上塗りをかけて朱溜に仕上げています。(上塗り漆は、2004年産・大森俊三さんの盛辺精製漆)

バッド(下向き矢印)裏は、こんな感じです。
漆の匙5


お粥やスープなどといった、固体と液体が一体化したお料理をすくうことが多いレンゲ…。
合わせるうつわは、径が大きく深めのものが多いので、それに合せて全体の形を考慮して形作っています。
最後の一滴、米粒一つまで、きれいに気持ちよくすくえるよう、先端を薄く容器の内側に沿うように形を削り出しました。ムード


手に持つと、こんな感じです…。
漆の匙3

細身の方のレンゲ、角度を変えて撮りました。
漆の匙4

…漆のスプーンもそうですが、レンゲもなかなかぴたりとくるものがないそうで…
お探しの方が意外と多いように感じます。
お声かけいただければ(かな〜りお時間いただいてしまいますが ;; )お好みの形にお作りいたしますので、どうぞお気軽にお申し付け下さいませ。^^

そして今、いろいろオーダーがたまっていて、お待ちいただいていますお客さま、たいへん申しわけありません。
少しお時間いただきますが、順次進めておりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。(_ _)



no-titleさて、工房の庭の漆の新芽もさらに大きくなってまいりました。ムード 五色台の漆畑の方も、きっと立派な芽になっているだろうな…。

余談ですが、ウィキペディア(Wikipedia)の「ウルシノキ」の項目の資料写真のウルシの木が、ぜんぜん漆に見えないので、いつもすごーく気になっている私です。あせあせ(飛び散る汗) いったい何の木の写真だろう…。


posted by 宮崎佐和子 at 21:02| Comment(2) | TrackBack(0) |   漆のスプーン制作
この記事へのコメント
こんばんは。

今は、甥っ子用を優先して後回しになっていましたが
実は私もレンゲ(大・小)の設計・試作中でした^^;

図面作っているときには、
基本的な構造は変わらないはず、とは思うのですが
形が出来てきたりすると
ほんとスプーンって、ちょっとした違いで
全然変わってくるものだな、と感じます。

その辺が、スプーンの奥深さなのかも知れませんね^^;
Posted by GIL at 2010年04月08日 00:43
GILさん、こんばんは!
わ〜、GILさんもレンゲを試作されてらっしゃるんですね。
(やっぱり、カトラリー好きとしては挑みたいですよね〜)


>図面作っているときには、
基本的な構造は変わらないはず、とは思うのですが
形が出来てきたりすると
ほんとスプーンって、ちょっとした違いで
全然変わってくるものだな、と感じます。


そうなんです〜〜;;
立体になるとイメージが違ってきたり、また形を優先して使いごこちに影響したり… となかなか難しいな、と思います。
(あ、私は作れないので、そばで見ているだけなんですが ^^;)

いろんな楽しみ方があるんだなあと思います。
…そして、使ってくださる方が喜んでくれたら、それに勝る嬉しさはないですよね☆

いつも、スプーンの話にお付き合いしてくださって、ありがとうございます。
また、よろしくお願いしますね ♪
Posted by 宮崎 佐和子 at 2010年04月08日 23:24
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