2010年09月20日

■京都の漆掻きレポ(後編)

前編に続きます ♪

京都在住の木工家、臼杵さんが、今年漆を採取しているウルシの木を見せていただきました。
あいにく、案内してもらった日は、漆掻きの日ではなかったので、作業の様子は見られませんでしたが、大径木のオンパレードでもうビックリがく〜(落胆した顔)しました。

バッド(下向き矢印)クリックで写真が拡大します。
京都の漆掻き4

で、でかい〜〜!
京都の漆掻き5


こ、これも大きい〜〜!
京都の漆掻き6

これらのウルシの木、「すんごい山奥にあるんじゃない〜?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、臼杵さんと待ち合わせをした四条河原町周辺から、わずか車で20分程度の場所なんですよ…。
ほんとに街からすぐ近くの好条件の立地です。
(地主さんにも忘れ去られているほど?人知れずだった木を、浄法寺帰りの臼杵さんが『漆オタクのレーダー』をフル稼働して、探索・発見、漆掻きに至るまでになったらしいです、スゴイ…)

現地の近歴はよく知らないのですが…。
状況からしておそらく、つい数十年前には植栽・漆掻きをされていた過去の漆樹液生産地で、(少し前まで小さな産地が日本各地にありました)世代が変わるごとに忘れられていった、そんな畑の名残のように思います。
これらの木はずっと沢沿いにあって(鴨川の上流だそうです)川が増水したりまたは伐られたりしていった苦難の末に、何十年経っても運良く生き残った木なのでしょうね。

…あ、まだまだ臼杵さんの「お宝」があるようですよ。


わっ、見てください、この太さ。
京都の漆掻き7
臼杵さん、うれしそうですね。

こんな太い木を掻けるなんて、うらやましい〜〜。ふらふら
(浄法寺や茨城にも、こんなに大きな木はそうそうないと思います)
以前、松本が高知県で大径木のウルシの木を漆掻きをしていた時のことを思い出しました。
楽しかったなあ。

バッド(下向き矢印)高知県(大豊町)で、漆掻きをしていた頃の松本です。高知県での漆掻き
この時の木は太かったです。今でも夢に出ます。笑

こんなに近くで、太い木を相手に仕事できるなんて…。
もう、うらやましがることしきりの松本です。あせあせ(飛び散る汗)
しかし、地元の香川県ではもうそんな木はないので、自分たちの畑のウルシの木が立派になるのを待つしかありません。

…臼杵さんは、次回分の木も確保していて、来年も漆掻きを予定されているそうですよ。(ホント、行動派ですね)
とっても楽しみです。ムード



さて、今回のレポの「おまけ」です。
見つけたもの臼杵さんと一緒に、山をウロウロしていた松本。こんなものを見つけてしまいました…exclamation これを見て松本、「う〜ん、木が可哀相やな」と一言。…って、そんなコメントですか!? (ちなみにこのお手製人形には、大人げないことがいっぱい書かれてありました)
山には、木霊のほかにもいろんな情念がこもっているようです。



posted by 宮崎佐和子 at 23:58| Comment(6) | TrackBack(0) |   西日本の漆樹液産地
この記事へのコメント
「おまけ」の木は杉ですね。
もっと大きな木じゃないと効果がなさそう・・・
Posted by 舁だんじり at 2010年09月21日 19:30
本当に木がかわいそう。
そのエネルギーをもっと有意義なことにつかえないかな〜
Posted by はじめ at 2010年09月23日 18:47
暑い暑いと思っていたらもうこんな季節…。
昨日、こちらの新聞にはうっすらと雪化粧した山頂の写真が載っていました。
仲秋の名月はそちらでも観られたでしょうか。

4番目の画像の漆樹は幹周90cm位ありそうですですがこんなに太く育つものなんですね。
もし、臼杵さんという方が掻き採った漆を分析にまわした折にはまたこのブログで教えて下さると嬉しいです。

Posted by いちご納豆 at 2010年09月23日 22:18
舁だんじりさん、こんばんは!
今朝の香川県はすごい雷雨だったのですが…;; 西条の方はいかがだったでしょうか。

コメントを下さいまして、ありがとうございます。^^


>「おまけ」の木は杉ですね。
もっと大きな木じゃないと効果がなさそう・・・


写真を見ると、道路のすぐ脇の木みたいです。でも、松本が言うには、巧妙?な角度に打ってあって、すぐには気がつかなかったそうですよ。汗
受難の木は、杉の木なんですね… 杉の木はいっぱいありました。

今でもこんなことがあるんだなあ〜とビックリしました。
Posted by 宮崎 佐和子 at 2010年09月23日 23:16
はじめさん、こんばんは ♪
コメントを下さいまして、ありがとうございます。^^
今日はものすごく涼しくなったのでびっくりしていますが、はじめさんのお住まいのところはいかがでしょうか。


>本当に木がかわいそう。
そのエネルギーをもっと有意義なことにつかえないかな〜

ドキドキのウルシの木の大木を見ている時に、こんなものまで見つけてしまうとは思いませんでした。
(さすが京都… まじないなど、現在でも色濃く残っているのですね;;)

かなり大きな杉の木さんですが、こんな目に遭って、きっとビックリしているだろうな〜と思いました。^^;

これからも、よろしくお願い申し上げます☆
Posted by 宮崎 佐和子 at 2010年09月23日 23:22
いちご納豆さん、こんばんは!
コメントを下さいまして、ありがとうございます。^^


>昨日、こちらの新聞にはうっすらと雪化粧した山頂の写真が載っていました。
仲秋の名月はそちらでも観られたでしょうか。

え…
北海道は、もうそんな季節なんですね!
つい昨日まではあんなに暑かったんですけど、やっぱり季節は確実に進んでいるんですね。
(昨日はお天気がわるくてお月様は見られなかったのですが… 今日はよく晴れて、丸いお月様が浮かんでいます ♪)


>4番目の画像の漆樹は幹周90cm位ありそうですですがこんなに太く育つものなんですね。
もし、臼杵さんという方が掻き採った漆を分析にまわした折にはまたこのブログで教えて下さると嬉しいです。


ほんとに太い木でびっくりしました。;;
どんな木でもそうだったりするみたいですが、ウルシの木もこんな大径木はなかなかないです。
(古い木は生命力も弱まっているので、年数が経てば経つほど漆掻きに向いている…というわけでもないのですが、やっぱりいいですよね〜)
掻いた漆は分析に出されるのかどうかは分かりませんが(昨年も京都で漆掻きをされ、その時は試験所には分析に出されてらっしゃいました)臼杵さんなら、今年もされるかも? 笑
また、そんな機会がありましたら、お知らせしたいなと思います。

これからもよろしくお願い申し上げます☆
Posted by 宮崎 佐和子 at 2010年09月23日 23:37
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