忙しい時はものすごくバタバタする工房の仕事…

区切りのよい時を見つけて、時々、部屋の空気を仕切りなおしているんですよ。
仕事場のレイアウトを一新したり、新しい収納に作り替えることもあります。こういった「仕切り直し」はとても効果があって、模様替えのあと仕事がすごーくはかどって「スッキリ、快適

さて、今それをやっているのですが…。


これ、高知県のお客さまからいただいた刃物なんです。
「漆掻きの道具ではないか?」ということで、譲ってくださいました。
私は刃物のことは全然分からないんですが… 造形の雰囲気が南方ぽいように感じ、これが古い高知の生活の刃物なのかな?と興味深く見入りました。


「福井式」のスタイルの刃物です。
現在は『漆掻きカンナといえばこれ!』と言えばこのタイプの刃物です。
右・大森清太郎さんの古いコレクションから買わせていただいたもの、中・とある方と交換したもの(※不良品なんです)、左・今回の新しいもの。
(写真は大きくアップしますので、興味ある方はごらんください)
この3本の掻きカンナのうち、左側は小径木用、左側は大径木用のカンナなんですよ。


かなりの大径木用みたいです。
しかも、アヤ(メサシ)を入れる刃(福井式カンナの、親指みたいに突き出た刃の部分のことです)が付いていないんです。
「福井式」のカンナが主流になる前の刃物かしら…。

う〜ん… ほんとにウルシを採っていた刃物かな?とも思ったり。
松本の想像では「松脂を採る時に使っていた刃物ではないか。でも、漆掻き道具と兼用することもあったかもしれないかな」
…という意見です。

古い道具に想いを馳せるのって、不思議な気持ちですよね…。
この刃物をご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてくださいますとうれしく思います。


先日、木枯らしのような強い風がたっぷり吹いたのですが、まだまだ葉を散らすどころかビクともしないド根性のウルシの木さんです…。
うちの長男は、夏休みの自由研究を前に、そんな感じの道具を作ろうとして挫折していました。
結局、ナイフでウルシ(というかヌルデ)掻きをしていたのですが、あぶなかっしい感じでした。
お久しぶりです。このたびはコメントを下さいまして、ありがとうございました。
(お返事が遅くなりまして、すみません;;)
松脂採取用の道具に見えるのですね〜。
KOHさんがおっしゃるのでしたら、そうなのかも?
(松本も、岩手で似たような道具を見たことがあるそうです)
>うちの長男は、夏休みの自由研究を前に、そんな感じの道具を作ろうとして挫折していました。
息子さんの自由研究、お疲れさまでした☆
私もドキドキしながら??拝見させていただきました…。
(アイスクリームバーを使ったサンプルが面白かったです)
好奇心旺盛で、将来が楽しみな息子さんですね。^^
また、何かありましたら、いろいろ教えてくださると嬉しく思います。
これからも、よろしくお願い申し上げます。