
年末用の「五つ椀」。ここしばらくずーっと漆の塗り肌を見ていたので、白木の肌がさわやかに映ります。

木地も久しぶりのミズメザクラ。
お椀に慣れている方ならご存じでしょうが、この組椀はとっても便利ですてきな使い方がいろいろできます。^^
どんなふうに仕上げようかなあ…。

さっそくいくつか木地固めをしました。
和紙を用意して、使う漆をていねいに濾します。
使った漆は山の枝漆です。つい最近まで採られるのが途絶えていた「過去の漆」だった枝漆…。
松本の依頼に応えて、漆かきの大森俊三さんが苦労して採って下さった漆なので、使うのも感慨ひとしおです。


盛り漆に比べて、マイルドな感じの山枝の生うるし。
おだやかな表情をしています。
おだやかな表情をしています。

固めの終わった木地。
このまま「室」に入れて、約1ヵ月間安置されます。
このまま「室」に入れて、約1ヵ月間安置されます。
今日はとりいそぎ3組だけ木地固めしました。
これはエコショップすが用にする予定。
東京から戻ったら残りその他の木地も、一気に木地固めするつもりです。

今から年末の用意ですか…。あっという間にその日が来そうで、ちょっと怖いです。^^:
それにしても使えるお椀になるのに長い道のりなんですね。
入れ子のお椀を作るのが初めてで、年末年始に合わせて発表しようかなあと思ってるんです。
^^
底が広くてとってもいい感じなので、私も一つ欲しいなあ。