最終日は午後5時までとなりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
さて、今日の話題は工房のスプーンです。
工房で好評の漆と木のスプーン。
とっても使いやすいとほめていただくことが多くて、とても有り難い限りです。

皆さまとっても大事に使ってくださいますが…
やはり、漆と木 という素材。なので、形は金属のスプーンに似ていますが、やはり金属のような強度はさすがになく;;
ご愛用してくださると使用頻度も高くなり、ときどき工房に入院しちゃう時もあるんです。


首が折れちゃったのですね〜〜。
もとの強度はのぞめませんが、なんとか直るかな? 漆でくっつけることにしました。

(木地固めの作業)

やっぱり、繊維の方向に折れているのですね。
バウムクーヘンを思い浮かべると分かりやすいのですが、平べったいバウムクーヘンからこのスプーンを立体的な形に取り出しているとイメージしてみてください。
あの美味しい「層」が、まさに一年ごとの木の年輪で、美味しいんですが層と層はどうしてもはずれやすく、ときどきお客様に申し訳ないことになってしまいます。

そして今…。


テープできっちりギプス中。
切断面がずれないよう、気をつけます。
これでしばらく漆室の中に入れておきます…。
切断面は漆が乾きにくく、また乾いても、十分な強度が出ていない時に気が急いで外すと、せっかくくついていたのに、外れてしまうこと可能性もあります。
なので「ちゃんとついているかな〜」と経過が気になるけど、しばらくは触らずにガマンガマンですね。
^^

夏が去っていくのは、ちょっと寂しい気もしますが、やってくる秋の美しさも楽しみです。