槍鉋(やりがんな)を手に入れて「次はチョウナ(チョンナ)かな?」とつぶやいていた矢先、愛媛県西条市の舁だんじりさんから、古いチョウナを送っていただいてびっくりです!

これが届いたチョウナです。
チョウナとは、建築用の荒ぐり道具で、以前の家屋の梁などの木材で使われていました。今、ちょっとしたブーム(せまい世界でですが)になっているのか、人気が出だした道具です。
舁だんじりさんの母方のお祖父さんが大工だったそうで、倉の中にいくつか残っていたもののうちの一つだそうです。「刃は錆びているけど、好みに研ぎたいだろうから」と、そのままでいただきました。
良かったねえ。舁だんじりさん、ありがとうございます。


横から見ると、こんな造形をしています。刃は両刃。
(柄はまた付け替えます)

刃はバチ型。肩が丸いので、松本が関西の型だろうかと言っています。中央に「鋭利保険 ○早」と銘が入っています。(残念ながら意味は分かりません)
それにしても松本の道具熱は高まる一方で(←松本いわく元々そうだっただけで急に凝り出した訳でないとのこと)刃物や砥石がどんどん溜まってきています。(- -) 道具は良いのには越したことはないのですが…家計を預かる身としてはヒヤヒヤしてしまいます。
つい先日は、全鋼製の玉鋼の文化包丁を買ってしまい、凄惨な刃紋が出てくる刃物を彼は毎晩毎晩研いでいます…。(←いつか、この日記に登場すると思います)
きっと、このチョウナも、砥石をとっかえひっかえしながら楽しく研ぐのでしょう。(そして「次はこんな砥石が要る!」と言い出すのです…)
このチョウナは、家具類(棚や卓等)や大皿などに、はつりを入れるのに使います。チョウナではつったあと、槍鉋で仕上げます。基本的には生木用の道具なので、山で木を切った後に一気に仕上げる仕事になると思います。
舁だんじりさんは、鉋や鑿で美しく仕上げた削り面の木がお好きなので、チョウナのように野趣あふれる道具は使わないそう。
「松本さんが使ってくれたら道具も喜ぶでしょう」との言葉も付け足してもらいました。大事に楽しく使わせていただこうと思います。
コメントくださいましてありがとうございます。
いつも楽しくお仕事されていらっしゃいますね☆
このチョウナが、本来の輝きを取り戻すのが楽しみです。
>我家でも同じ様な状況が起こってます。
あらら…でも分かるような気がします。^^;
こんな道具は、仕事の内容を突き詰めればいくつ揃えても多すぎることはないんですよね。
しかし、ものごとにはバランスというものがありまして…
最近になって、松本はやっとこまごまとした道具を買えるようになりました(もちろん、私の顔色を見ながらですが… ^ ^)