先日、松本が手に入れた、玉鋼の文化包丁。
松本が持っている玉鋼は、父ゆずりのへら太刀(塗師屋包丁)だけでした。父に弟子入りした15才の時から使っているものですが、もう研ぎ減らしているので、玉鋼でそろそろ次のものを…考えていました。

最近の玉鋼ってどんなだろう?ということで、試しに買ってみたのがこれ。なんと、包丁なんです。
※月面写真ではありません。笑

割り込み式ではなく全鋼製。すべて玉鋼だそうです。

松本が研いだ感想…。
「研いだ感触は非常に柔らかい、刃欠けしにくくまくれるタイプ。刃付きが良く、かえりは付くけどすぐ取れる。刃自体はすごく堅い気がする」
松本の持っている玉鋼のへら太刀の感触は、
「堅く欠けやすく、鋭いけど強く裏出しをすると割れてしまう。でもまあ切れるんだけどね。笑」…のだそうです。
この後は、実践。
包丁でいよいよ秘蔵?のキングルビーメロンを切ってみようと思います。
先日、木工仲間が「ねえねえ、日本刀の地金と鋼はどっちがどっちか知ってる?」と質問されて、即座に「刃が鋼に決まっとる」と答えると、彼曰く逆なんだそうです。
抜けば玉散る氷の刃・・・そう言われてみればあのピカピカの刀身に比べて、刃の部分は鈍く光っている気がしますねえ。
残念ながら、平和主義者の我が家には「ドス」の手持ちがありません。
ちょっと研いでみれば直ぐにわかるのですがね。
こちらも平和主義なので、笑 日本刀のことはよく分かりませんが…
切っ先は曇る砥石で研いで、ピカピカの刀身は磨き粉で磨いているんじゃないでしょうか、と松本が言っております。
この玉鋼のいちばん相性のいい砥石は、大平巣板だったみたいです。↓
http://waurusi.sblo.jp/article/3124925.html
玉鋼の包丁を検索していてこちらにたどり着いたのですが、
こちらの包丁はどこかで購入できる物なのでしょうか?
このブログを見て下さってありがとうございます。
^^
包丁ですが、たまにこちらで出ている事があります。↓
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/hamono8
またこちらにもあるようです。
http://www.rakuten.co.jp/fujibato/
この玉鋼の包丁ですが…。
紹介した写真のような仕上がりになるまで、松本が研ぎに3日間(うわ…)かけてました。
松本によると、GC→キング1000→神前巣板→大平巣板だそうです。
もしも購入されることになったら、
よろしければどんな様子だったか教えて下さるとうれしく思います。(刃物好きの松本が喜びます)(^_^)
このたびはコメントをくださいまして、ありがとうございました。
>世界最強の日本刀のナノテクノロジーを抽出して先端技術を駆使して日立金属がSLD-MAGICという金型用鋼を開発した。
わあ… ぜんぜん知りませんでした。(日立金属のページをのぞいてみました ;;)
刃物も金属も、私は全く分からないのですが、日本刀の技術が基盤にあるおかげで、他国より抜きん出た技術を開発できるのでは、と思いますよ。
刃物以外にもすばらしい財産があるので(私たちがかかわっているのはたまたま漆ですが)日立金属さんまでいかなくても、がんばって、よりいいものにしていきたいと思います。
これからも見て下さるとうれしいです。^^
玉鋼で全部造られている包丁に興味があり、グーグル検索(玉鋼 包丁)の画像をクリックしたところ、このページが出て来ました。
この包丁を私も購入したいと思いますが、もし差支えなければ、どこのお店で売られているのか教えて頂けないでしょうか?
いただいたメールアドレスに、後日、ご連絡したいと思います。(^^)